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アオシマ 1/700ウォーターラインシリーズ
日本海軍航空母艦 蒼龍 制作記

 第10回 ウェザリング・艤装物取り付け


真鍮線によるディテール追加



飛行機救助網の下部支柱を取り付けます。

すると支柱が機銃のシールドに干渉するトラブルが発生。飛行機救助網を一旦飛行甲板から剥がして干渉しない位置に付け直しました。



傾斜支柱に這ってる雨どいを真鍮線を曲げて再現しました。



高角砲の射界制限枠も真鍮線で再現。
取付基部の位置が必ずしも左右同じ位置ではないため、枠の曲げ角をそれらしく脚色する必要がありました。





艦橋の塗装

艦橋を塗装します。内部も簡単ですがこんな風に塗り分けました。





探照灯管制器兼見張方位盤
プラ板や伸ばしランナー、真鍮線で見張方位盤を作りました。
ブルワーク正面には何やらボードのようなものがあって、配管(伝声管?)が施されてるようなので、エッチング板の切れ端と0.2mm真鍮線で再現しました。





ウェザリング

1/700のウェザリングは上手に仕上げるのが大変難しいのでスルーするつもりでしたが試みてみました。

画像はウオッシング処理をしているところ。フラットブラウンやジャーマングレーなど数色使って何度も塗り重ね、深みを出していきます。


余計な塗料をふき取り、汚れのキワをぼかしたりしてこんな感じに。今回は初の試みということもあり、特に汚れが激しいであろう吃水線付近を集中的に軽めに行いました。

このスケールで出来るだけアラを出さずに退色を作るのはやはり難しいです。まだまだ研究が必要。





デカール

艦尾の艦名銘板はMDプリンターでデカールを自作しました。
デカールを貼ったあと、クリアーを薄く重ね吹きして表面をコートしました。
本当は艦名銘板は戦時下では塗りつぶされていましたが、模型ということで見栄えを優先。


信号標&信号灯
艦尾傾斜支柱の横の索には舵柄信号標があるので紙で再現しました。
左舷: 赤色・鼓型タイプ 右舷: 緑色・円形タイプ



伸ばしランナーで舷灯を作りました。これを飛行甲板外周に一定間隔で取り付けていきます。



着艦照明灯をAG05 汎用アクセサリーステンレス帯金015 丸穴(幅狭)【Joshin Web】と0.3mm真鍮線を使って作りました。

着艦照明灯を取り付けたところ。
資料はありませんので、他の日本空母の取付位置を参考にしています。


着艦指導灯と十文字型の艦尾信号灯。ファインモールドAM15 日本海軍・空母用パーツセット【ノースポート】 【Joshin web】 のものを使用。




探照灯を取り付けます。

艦橋設置用の60cm探照灯はキットのパーツを透明レンズ仕様に改造したもの。
煙突甲板の110cm探照灯はファインモールド AM20 日本海軍・探照灯セット2 戦艦・空母・重巡用【ノースポート】 【Joshin web】のパーツです。





艦載機用エレベーター

艦首寄りの一番エレベーターには、加賀のときと同じように上げ底パーツを作りました。これを格納庫にかぶせる事により、エレベーターを飛行甲板の位置に変えることが出来ます。





マスト
マストは強度確保のため、0.5mmステンレス線をハンダ付けして作りました。
左から
  • メインマスト
  • 無線マスト(新型)
  • 無線マスト(旧型)
メインマストのトラス部分はゴールドメダルモデル PE14 1/700日本海軍空母用から。無線マスト(新型)のトラス部分と起倒用ギアはファインモールド AM33 日本海軍・空母マストセット3という変則的な使い方をしています。テンションワイヤーは0.1mm真鍮線を使用。 【※リンク先:ノースポート

右の無線マスト(旧型)は、0.5mmステンレス線に適当なメッシュパーツと0.1mm真鍮線を組み合わせて作りました。



メインマストを煙突甲板に取付けて掲揚ロープを張り、軍艦旗と吹流しを付けました。
蒼龍のメインマストは、艦載機の発着艦時に加賀と同じく外側へ傾斜する仕掛けになっていたと言われてますが、今回は直立状態としました。





ボートダビット

ボートダビットはハセガワ 1/700 ラジアル ボート ダビット A #3S-03【amazon.co.jp】に交換。

舷側にボートを釣り下げます。固定バンドはキットの軍艦旗シールの余白部分を細く切って使用。

ハセガワのボートダビットセットは価格がリーズナブルな代わりに、ファインモールド製品のようにダビット間の吊り下げロープやネットがパーツ化されていませんので、0.1mm真鍮線と飛行機転落防止網のエッチングパーツを流用して再現しました。





遮風柵
一度切り離した遮風柵を取り付けます。

表にワイヤーを0.1mm真鍮線で、裏には起倒用アクチュエーターを0.3mm真鍮線で再現しました。遮風柵両面のモールドにはウォッシングによるスミ入れを施しています。





張り線作業
空中線には鮎釣り用金属糸の0.15号(直径0.064mm)を使いました。

ナイロン糸に比べると高価ですが、形状記憶合金なので巻き癖がほぼゼロな上に着色済みなのでそのまま使えるのが便利。金属だけに重厚感があって質感はナイロン糸より格段に良いです。

SMD あゆゲッター メタルパワー ブラック 12m 0.15号 【ナチュラム楽天市場店】

1/700の模型に実物と同じ数だけ空中線を張るのは当然ながら無理なので、それっぽく見える程度にディテールを間引いて再現します。



調子に乗って艦載機のアンテナ線も再現してみました。この位細いラインならオーバースケール感もなく問題なし。





艦尾・艦首の付属品
艦尾に救命浮標と錨見台(突端の突き出た部分)、錨を取り付けました。

救命浮標は0.2mm真鍮線による自作。錨見台はファインモールドAM28 日本海軍・手すりセット1【Joshin Web】の舷梯パーツの踊り場部分を切り取って流用。錨はキットの物をディテールアップしました。
巡航中の蒼龍を作っているので錨見台は折りたたまれた状態が正しいのですが、資料がなくてどんな風に折りたたまれるのか検討がつきませんでした。それに出っ張ってるほうは模型映えするし。



最後に錨と菊花紋章を艦首に取り付けて完成。

菊花紋章は今回厚さを薄く削っただけでなく、塗装にも一手間かけて見映を過去の作品より良くしています。やっぱここは帝国海軍の顔ですからね。





完成
ウェーブ T・ケース[WM]タミヤ 海面プレート Aを使いました。海面プレートはそのままでは無色透明なので裏側から色を塗っています。
【※リンク先:Joshin web】

いつの日か僚艦飛龍も作って一緒に飾りたいですね。


そんなわけで長々とやってきた蒼龍の制作もこれにて終了です。ホ〜ントとてつもなく長い道のりでした・・・でもこれだけ作り込んどきゃキットがリニューアルされた後でも見劣りしないだろ。完全燃焼です。


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