プラモデルの展示、作り方解説、アイテム情報とか
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●模型用語やそれにまつわる用語を50音順に解説しました。ビキナーモデラーはもちろんのこと、ベテランの方も改めて読むと、なかなか興味深いものがあるのではと思います。

●模型用語は素人である管理人の知識で書かれていますので、間違った説明がされている場合もあるやもしれません。もしお気付きになられましたら、ご一報ただけると助かります。
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あ行

Out-of-the-Box
「箱から出したまま(組む)」つまり素組みのことで英語圏ではこう呼ぶそうな。「ストレート・フロム・ザ・ボックス」とも言うみたい。
〔略語: OOB〕

青島次郎【あおしまじろう】

青島文化教材社の創立者。1897年生1949年没。飛行機黎明期である大正時代のパイロットだった青島氏は「青島飛行機研究所」を営み、現役引退後は模型飛行機事業を始める。これが当時の国策である航空産業促進の時流に乗り、学校教材に取り入れられて大成功!模型メーカーアオシマの礎となる。
また静岡に模型協会の前身を発足させたのもこの人。偉い人なのです!

後ハメ加工
プラモデルのパーツの中には組立てると他のパーツの下に潜り込んでしまい、あとから表面処理や塗装が行いづらいパーツもある。そこでパーツ自体の構造を塗装後にでも組み立てられるように加工する作業を後ハメ加工と呼ぶ。

合わせ目
部品同士を接着した時に出来る接合線。部品の精度が悪いと隙間が出来てしまい見栄えが悪いが最近のキットは精度がいいのでそこまで目立つことはまずない。これを消すにはパテ埋めペーパーがけを行う。

アンダーゲート方式
ゲートをパーツ側面でなく接着面に設けることにより、パーツの切取り跡が模型表面から見えないようにする方式。切取り跡が目立つメッキパーツやクリアーパーツによく使われる。

インジェクションキット
製造法が射出成形式の模型、つまりプラスチックモデルの事。レジンやソフビ製のキットが登場したので、差別化のためこういう呼称が出来た。

インスト
インストラクションの略語で、組立説明図のこと。何故か昔は設計図と言ってました。

ウェザリング
汚し塗装の事。泥やホコリ、オイルなど日常の汚れの部分を塗装によって意図的に表現することにより、模型にさらなるリアリティを与える手法。ついついやりすぎて逆に汚くなってしまう事がよくあるので注意。


ウェルド / ウェルドライン
プラモデルのパーツにはまるで地層のような樹脂のムラや接合線が存在するものがある。これをウェルドもしくはウェルドラインという。原因は射出成型時に金型内で樹脂同士がぶつかり合ったり、途中で固まりかけて流れにムラができるために発生する。
これはプラモデルだけでなく射出成型製品全てに現れる現象だが、成型品質の基準差のせいかプラモデルは他に比べてそれがよく目立つ傾向にある。

ウォッシング
模型表面に薄めた汚し色や墨色を塗りたぐり、その後で表面をシンナーで拭き取ることにより凹部にのみ色を残し、ディテールを浮き上がらせる効果を狙った手法。通常ラッカー系塗料の下地の上にエナメル・アクリル系塗料で行う。その理由はラッカー系塗料は塗膜が強く、これらの塗料の侵食を受けないから。

薄々攻撃【うすうすこうげき】(用語提供者:模型電動士さん
フォミュラーマシンの翼端板やディフューザー、戦車のフェンダーやスカート、プロペラのエッジ、フィギュアの制服の胸元やスカートの襞(ひだ)など、本来は非常に薄いものながら、製造条件の都合で厚めに仕上がっているパーツを薄く削りディテールアップすること。

裏打ち
改造で部品の表面を削る時、肉厚が足りなくなって穴が開いたり過度に薄くなるのを防ぐため、事前に裏側からパテを盛ったりプラ板を接着して部品の厚みを増やしてやる手法。外れると厄介なのでしっかり取り付けましょう。

ウレタンクリアー
普通の模型用クリアーがシンナーの揮発により乾燥し定着するのに対し、ウレタンクリアーは二液混合による化学変化で硬化するタイプ。特有の美しい艶と経年劣化が少ない強靱な塗膜性能が特徴。有害性が他の塗料より高いので吸引しないように注意。

エアーブラシ
空気圧で塗料を吹き付ける塗装器具、もしくはその塗装器具を使った塗装術。缶スプレーより細かい粒子を薄い塗膜で吹き付けられるので、多彩な塗装表現が可能。

AFV
Armored Fighting Vehicle(装甲戦闘車両)の略語。戦車や装甲車など陸戦兵器の総称として用いられる。

エッチングパーツ
エッチング製法による金属板パーツ。素材はステンレスや真鍮で、樹脂成型では到底不可能な精密部品の製造が可能。ただし脆く曲がりやすいので取り扱いにはある程度の錬度が必要。なお「エッチングパーツ」は和製英語で、実際はPhotoetchまたはPhotoetching(Photoetced) Parts、PEと呼ばれる。

エナメル系塗料
乾燥時間はやや遅めだが、伸びがよく筆ムラが出にくいため筆塗りに適している。中でもメタリック系の発色は素晴らしい。ラッカー系塗料を侵食しないので、上塗り出来る特性を生かして細かい部分やウェザリングに用いる事が多い。短所は耐性が弱い事と、エアーブラシに使うと他の塗料より目詰まりしやすい事。また、エナメル用薄め液はプラスチックを犯し脆くするので注意。タミヤエナメルカラーやハンブロールが有名。

ABS樹脂
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂の略語で高強度が特徴のプラスチック樹脂。カッターで切るとビニールのような粘りがあり、プラ用接着剤は使えないので瞬間接着剤を使う。最近の模型には部分的に使用されていることも多い。

エポキシ接着剤
2種類のジェル状液を混ぜて化学反応による硬化で接着する仕組み。硬化後は無色透明でプラを犯さないのでクリアパーツの接着によい。揮発するわけではないため接着面にその分の質量がまんま増えるのではみ出しに注意。


エポキシパテ
2種類の粘土質の樹脂を混ぜて使うパテ。造形がしやすく、硬化後はとても硬くなるので丈夫。

エラストマー樹脂
柔らかく弾力のある特殊樹脂で、反発弾性、屈曲疲労性、圧縮永久歪等に優れる。そのため模型では最近塩ビやゴム製パーツの代替に使用されていることがよくある。

塩ビ
ポリ塩化ビニール。熱すると縮むことなく柔らかくなる特性があるので、塩ビ板はバキュームフォームによく使われる。【同義語:PVC】


か行

改造
オリジナルの模型に追加工作して違う模型を作り出すこと。再現されていない部分を自作したりリファインする事により、さらに精密で高品質な模型に仕上げるのは「ディテールアップ」と呼ばれ改造とは別扱いされるが、原型を残さないくらいディテールアップされたものは改造に属する事もあり、明確な線引きは難しい。

カットモデル(用語提供者:俗世夢幻さん)
内部が見えるように外板の一部が切り取られた模型。飛行機や戦車の中身を詳しくデータの基づいて作っても接着してしまうと見えないので、外板に穴を開けて「俺はココまで造ったんだぞ!」と得意顔が出来る工作法。(露出症的要素もある)

金型
インジェクションキットを成形する時に、溶けたプラスチックを流し込む金属性の雌型。その製作費は都心に一戸建てが買えるくらい高い。

カブリ現象
雨の日や寒い日の朝など湿度が高い時にスプレー塗装すると、塗料内に水分が混じり塗装面が曇ったり水滴がついたようなってしまう現象。乾燥前ならドライヤーで乾かすとカブリを回避することが出来る。でも温風を近づけすぎると今度は発泡現象が起きて最悪の結果に・・・。

仮組【かりくみ
キットをテストで接着せずに1度組み上げる事。パーツ同士の合い具合の確認や改造時の形状把握のために行う作業で、普通に作る人はこんな面倒ことしなくていいです。

カルトグラフ
高品質なデカールシートを製造しているイタリアのメーカー。同社製品はシルクスクリーン印刷のためシートがやや厚めだが、下地が透けないので赤や白、黄などの発色が抜群によく、クリアーコートに対しても国内メーカーのものより耐性があって溶けにくい。
そのため商品としてのブランド力が強く、模型メーカーは同社のデカールを採用していることを宣伝文句にして自社製品の商品価値を高めたりする。

ガレージキット

原型をシリコンで型取りし、重にレジンやソフトビニールを材料にしたキット。長所はインジェクションキットに比べて細かいディテールを再現が出来る事と高価な設備を必要としない事。短所は雌型が弱いため少量生産なので単価が高い事。家のガレージで作業を行なっていたのが名前の由縁。[同義語:ガレキ・GK・瓦礫]

簡易インジェクション(用語提供者:もでりんぐ割烹さん
「簡易金型」を使用した射出成型技術のこと。模型業界に有っては簡易金型を使用して作られたキットそのものを指す。

簡易金型(用語提供者:もでりんぐ割烹さん
本来家が1軒建つほど高額な金型を、車1台分くらいで作ろうというもの。型の材料にアルミやエポキシ樹脂といった、安くて加工性が良い素材をつかうことで材料費の削減と工期の短縮(人件費の削減)を図っている。確かに激しく安あがりなのですが、通常の金型と比べ、その寿命が極端に短いのが欠点。
生産サイクルの面でも1ショットにかかる時間が長く、逆に成型品自体の単価は高くなる。プラモでは大体、売れそうに無いマイナーなアイテムのキット化に一役買っている。

木型【きがた】
図面を基に作られたプラモデルの木製原型。この木型から寸法を測り、金型用の特殊鋼にパーツの形状を彫っていく。この頃はコンピューターによる3D-CAD設計のため、木型をとばしていきなり金型を作る事もある。〔同義語:モックアップ

切った貼った盛った削った (用語提供者:Phantomさん)
キットを激しく加工する様。あまりの出来の悪さに大工事が必要な場合や、キット化されていないものを改造で製作する時がこれにあたる。具体的には切断・短縮、プラ板の挟みこみによる延長・幅増し、パテ盛り削り出しによるアウトラインの変更・部品の挿げ替えなどなど。

ギミック
動いたり、光ったりする仕掛けの事。

キムワイプ
テッッシュペーパーと違って毛羽立ちやチリが出にくく水にも溶けにくい産業用特殊ワイパー。なのでエアブラシ等の用具清掃や模型製作の各種作業に便利。

キレシン
レジン樹脂の成分の一つで、レジン模型が経年変化により黄ばんだり収縮するのはこのキシレンが揮発するため。これはサーフェイサーを塗装することで進行を極力防止することが可能だが、そもそもレジン樹脂というものは常に化学変化を起こしているものだという認識が必要。キレシンは住宅建材や内装材にも含まれており、「シックハウス症候群」の要因の一つとしても知られている。

キャスト
レジン樹脂の呼称で、プラキャストという商品名から由来。また英語で「Cast」とは「鋳造する」の意味であり、レジンによる複製品を作るときの動詞として使用される。
〔用例:このフィギュアはキャスト品です。〕

キャンディ塗装(用語提供者: TOMさん
銀色の下地にクリアカラーを塗り重ねて独特の深みのあるメタリックカラーを再現する技法。。厳密にはキャンディカラーはメタリックカラーとは別の色として分類される。

クラフトのこ
薄くて細かい刃のついた片刃のこぎり。切り口が薄くなめらかで、プラやアルミなどの切断に実に重宝します。
〔同義語:シャークソー・レーザーソー・剃刀のこ〕

クリアパーツ
透明部品の事。通常パーツに比べて弾性が弱く、ひび割れがしやすいので取り扱いには注意。この頃は色付クリアパーツもある。

クレイ
造型用粘土。

ゲート(用語提供者:SA-ssさん
プラモデルのランナーと成型部品をつなぐ細い部分。プラモデルメーカーは外部の金型業者に外注する場合も多く、『ゲート』を 関係者が見ると切り方の癖で金型業者が特定できる。なお、ガレージキット生産業者では湯口の事を『ゲート(門)』と呼ぶ。
〔用例、型製作時に ゲートを切る人によって歩留まりが変わる。ゲートの切り方によって金型業者の腕が判る〕

ゲート処理
カッターやニッパーでパーツをゲートからカットしたとき、その切取り跡をそのままにしておくと模型として見栄えが悪いので、パテ埋めしたりサンドペーパーをかけたりして跡を消しておく作業。

買うたやめた音頭【こうた-やめた-おんど】
模型店でプラモを買おうかどうか迷ってしまい、棚から箱を取り出し眺めては思いとどまって戻し、やはり気になって再度取り出し眺めてまた戻す・・・そんな動作を延々繰り返す仕草がまるで踊っているかのように見えることから命名された。だれもが一度は踊ったことがあるはず。

コースターフ
コースターフ 明緑色(カトー)スポンジを粗い粒にした鉄道模型用ジオラマ素材。主に草地の再現に使用される。


コールドキャスト
レジンと石膏を混ぜた材料。ガレージキットの原料として扱われる

コンパウンド
ペースト状の表面研磨剤。キレイに磨くと鏡面仕様になるが、力を入れすぎて部品を割ってしまう事があえるので注意。

コンバーチブルキット
一部の部品を差し替えるだけで全く別の製品になるキットのことで、金型の減価償却がしやすいのでメーカーとしては一粒で二度美味しい。自動車模型の年式違いや飛行機模型・AFV模型の兵装違い、艦船模型の姉妹艦が一般的。シャア専用というのもある。


さ行
サーフェイサー
目止め剤。表面の細かいキズを埋める効果と、塗料が定着しやすい効果、発色を良くする効果がある。厚く吹きすぎると角をダルくしたりモールドを埋めたりと逆効果。グレー色が一般的だが、白やピンク、肌色の製品もあり、瓶入りとスプレータイプの二種類に分かれる。

サフレス
レジン製フィギュアの塗装術の一つで、下地にサーフェイサーを吹かずに直接塗料を吹くこと。レジンの成型色を下地として利用することで透明感のある美しい塗装が可能で、クリアイエローを使った肌色表現が一般的。ただし塗装膜が剥がれやすくなる短所があり、対策としてはサーフェイサーの代わりに透明メタルプライマーを使用すると良い(らしい)。

サンディング
紙やすりなどで研磨する作業こと。ペーパーがけともいう。

ジオラマ
情景模型のこと。鉄道模型では「レイアウト」と呼ぶ。[同義語:ディオラマ・ダイオラマ]

治具【じく】
機械工作の際,刃物や工具を加工物の正しい位置に導くために用いる補助工具。
三省堂提供「デイリー 新語辞典+α」より

システム・インジェクション
バンダイが開発した多層特殊成形技術。1つのパーツを何色もの色で成形する「いろプラ」や、異素材を同時成形したポリ関節部品「MSジョイント」などが製造出来る。これってエポックメイキングなスゴイ発明です!

シーナリー
木や草、山、川などを再現した情景物の模型の事で鉄道模型用語。最近はジオラマ用語としても使われることがある。

C面【しー・めん】
製品の角部につけられた斜め面。C面には製品の対衝撃強度を上げたり、持ちやすくするなどの効果がある。模型にはC面処理なのか単にモールドが甘いだけなのかよくわからない製品がよくある。

ジャンク・パーツ
余り部品の事だが、改造に利用するため意図的に集めた部品の事も指す。細かい部品が重宝がられる。

シリコーンゴム

部品複製の型取りに使う液状ゴムで、驚くほど細かいところまで型取り出来る。ガレージキットがインジェクションキットを超えるモールドを再現できるのは、このシリコーンゴムを使って手作業で型取りしているため。

シルバリング
模型に貼ったデカールが白や銀色に光ってしまい、周囲との質感に合わなくなる現象。原因はデカールが密着せず隙間に空気が入ったまま乾燥してしまったため発生する。つや消し塗装はその表面が凸凹になってるため、光沢塗装に比べてこの症状が出やすい。
回避策としてはマークソフターなどの軟化液でデカールを軟らかくして密着させたり、つや消し塗装の場合はまず光沢もしくは半光沢塗装を行い、デカールを貼って乾燥させてからつや消しスプレーをコートしてつや消し仕様にすればよい。

真鍮線【しんちゅうせん】
真鍮を伸ばして作られた金属線。色は銅色で柔らかく加工しやすい。1.0〜0.3mmのものが多いが、この頃は0.2mmや0.1mmのものも存在する。細い棒状のパーツはプラモでは再現しにくいので、真鍮線に取り替えると仕上がりがシャープになる。真鍮に似た性質の合金に洋白(洋銀)があり、色は銀色で真鍮より少し硬い。

シンナー
模型用語ではプラモデル用塗料溶剤を意味する。ラッカー系用・エナメル系用・アクリル系用があるが、このごろはエアブラシ塗装専用やツール洗浄専用もある。特にラッカー用は強い刺激臭がするので取扱いには十分な換気が必要。

シンナー風呂
ドボンと同義語。さらに「シンナー浸け」ともいうけど、シンナー中毒者の事じゃないよ。

水性アクリル系塗料
ラッカー系塗料のように臭いがキツくなく、水で洗う事が出来るので安全で経済的。乾くと耐水性になる。短所はメタリックカラーの発色が悪く乾燥が遅い事。タミヤ製とGSIクレオス製がある。

スカルピー
熱を与えると硬化する性質を持った粘土で、オーブントースターで焼いて硬化させる。そのため硬化時間を気にせず気長に造形出来るのが長所。

素組み【す-ぐみ】
改造せずに説明書どおりに普通に模型を組みあげる事。

スクラッチ・ビルド
キットをベースに使うのでなく、一から全部自作の模型。

スジ消し
パーツ同士の合わせ目をパテなどで埋めた後にペーパーがけなどをして消してやること。模型をキレイに仕上げるための基本作業だが、同時に一番地味でつらい作業でもある。

スジ彫り
パネルラインなどを、刃物で掘り込んで細い溝を作る事。昔の模型はよく凸モールドなので、これをスジ彫りして凹モールドにしたりすると良い効果が得られる。

スタイロフォーム
板状の発泡素材で元来は建築模型素材。軽量で削りやすいので主にジオラマ地形の芯に使用される。

スチレンボード
発泡スチロールの板の両面に上質紙を貼ったボード。裁断が簡単で加工しやすく、主にジオラマや建築模型の壁などに使用される。


ストラクチャー
建築模型もしくは鉄道模型に使用される建物の模型のこと。

スナップキット
接着剤不要のはめ込み式キット。最近のガンプラが該当し、「スナップ・フィット・キット」ともいう。

砂吹き
缶スプレーやエアブラシを使った塗装手法。遠めからやや濃い目の塗料を吹くことでざらざらとした梨地を作ることが出来る。主に鋳造肌やスエード、布の質感の表現に用いられる。

墨入れ
パネルラインや隅にシンナーで薄めた影色を流し込んで、ディテールをくっきり浮かび上がらせる手法。

スライド金型
射出成形の金型は通常凸型と凹型の二分割で構成されるので、離型時の都合上側面モールドの表現には限界がある。そこで側面専用に横スライド分割する第三の金型を加え、より自由な成型を可能にしたのがスライド金型。これを使えばパーツ分割も少なくて済む。その分金型開発費が割高になるが、部品を細かく分けて金型寸法が巨大化する場合には逆に割安となる。

ソフビ
ソフトビニールの略語。熱硬化性軟質ウレタンによる中空の製品を指す。軽くて安全、しかも加工がしやすい。柔らかいため熱で変形しやすかったり、経年変化に弱いのが短所。

ソリッドモデル
定義は「無垢としての固まり」のこと。木を削って作られた木製模型のことを指す場合が多い。


た行

ダイオラマ
月刊モデルグラフィックスをはじめとするアートボックス社刊の模型誌で使われているジオラマもしくはディオラマ(情景模型)の表記。英語の『diorama』の発音を日本語で書くと『ダイオラマ』が一番原語に近いらしい。


耐水ペーパー
耐水性のある紙やすり。水をつけて磨く事により、摩擦熱による樹脂の溶解防止や紙やすり表面の目詰まり防止、人体への粉塵吸引防止などのメリットがある。

タッチアップ
リタッチと同義語

ダボ
パーツの裏側や内側など、目立たない部分にある補強および組み立てガイド用のピン。これと組み合わされる凹部が「ダボ穴」。プラモデルを作りやすくする重要な要素であり、特にスナップキットには不可欠だが、部分的にプラスチックが厚くなるためヒケが出やすいなどの問題もある。「ダボ」とは本来、部品の継ぎ目に入れる小さな補強材を指す木工用語で、この言葉もプラモデル産業が木工業界から発生した名残と思われる。

タンポ印刷
ミニカーや完成済み模型、食玩などに使われている曲面印刷。版のインキをタンポと呼ばれるシリコンラバーにいったん転写し、それを被印刷物に押し付けて印刷する仕組み。細かい再現性に優れており、模型以外にもさまざまな工業品に使われている。

チッピング
かつては「ハゲチョロ塗装」と呼んでたが今はこう呼ぶらしい。オヤジ年齢に達したモデラーが増えたので反感を避けるための対策用語かもしれない。

中空【ちゅうくう】
中身が空洞になっている方式の模型。インジェクションキットやソフビキットが該当する。[反対語:ムク]

突き出しピン

成型後に金型にくっついているプラ製品をはがすためのピンで、これを押し出して製品をはずす。パーツの裏側にはよく丸いバリが残っているが、これが突き出しピンによって押された跡。


ツライチ
パーツ同士の段差や隙間をパテで埋めたりペーパーがけをしたりして、同一面に加工すること。「ツラ(面)をひとつにする」という意味から成る。一瞬顔が悪いことかと思ってしまうがそうではない。
〔似て異なる用語・ニコイチ

積んどくモデラー
模型を買っても作らないで、どんんどんため込んでしまう人のこと。中には200箱以上の在庫を抱える猛者も存在する。
その原因はなどなど。家庭不和の原因にもなりかねないので、心当たりのある方はほどほどにしましょう。

ディテール
「細部」の意味。頻繁に耳にするが正直オタク用語。普通の人は一生のうち数回口にするかどうかでしょう。[用例:ディテールが細かい。ディテールが正確だ]

ディテールアップ
模型では都合上省略されていたり正しく再現されてない部分を自力で追加工作して再現してやる手法。大義においては改造に含まれるが、普通別扱いされている。

ディバイダー
コンパスに似た製図用計測器具。あると非常に便利で、私はとっても重宝してます。

デカール
水に塗らして転写するシール。昔は「水シール」・「スライドマーク」・「転写マーク」などと呼ばれていて、呼び方で年齢がバレる。通常の粘着糊のついたステッカータイプのものは「ドライデカール」という。

デカール軟化剤
デカールを柔らかくして曲面に馴染むようにする薬品。モデラーズブランドは「デカールフィット」クレオスブランドは「Mrマークソフター」という。

デコパージュ
模型用語としては木製の展示台を指す。他の意味としてはヨーロッパの手工芸のひとつだったりネイルアートの技法だったりする。

凸モールド
パネルラインなどの線が出っ張った表現がされているモールド。このほうが金型の加工が容易で、二昔ほど前の模型はほとんどこれだった。
こだわるモデラーには敬遠され、新たに凹モールドに彫り直されたりする。

デザインナイフ
鋭利な替え刃の付いたペン型ナイフ。カッターナイフに比べて細かい作業向き。[同義語:アートナイフ・トーンカッター]


テストショット
販売品のテスト用に成形された製品。これの不備な点を改修し、製品版となる。模型雑誌の新製品トピックスに載るのはテストショットが多い。

デッチアップ
「でっち上げ」の意の造語。改造するときに実物の形状が不明な部分をそれらしく造形したり、「模型栄え」を演出するためにわざと実際とは違うディテールを入れたりすること。


点付け【てんづけ】
接着面に接着剤を点を置くように何箇所かに付けて接着する方式。ゼリー状接着剤で良く使う。


当日版権
通常個人には認可が下りないキャラクター作品の商品化権を、ワンダーフェスティバルなどのホビーイベント当日に限り主催者側が手続き代行することで認可される制度。
〔同義語:イベント版権〕

溶きパテ
プラパテをシンナーで薄めて液状にしたもの。筆塗りで使用する。最初からビン詰めされた製品も売られている。

研ぎ出し
より美しい光沢を出すため塗膜表面をサンドペーパーとコンパウンドで鏡面仕上げに磨く技法。クリアパーツに行うと屈折率を下げ、透明度を増す効果もある。

トースカン
位置決めや水平線の罫書きなどを行なう計測器具で、立体造形物の計測に便利。多少物々しいコンパスのような感じ。

ドフィックス【dufix】
正しくはドフィックスの壁補修剤。ジオラマの地面を作るときの定番アイテムとして使われている。ひび割れ防止に木工ボンドを混入すると良い。ドフィックスはドイツ・ヘンケル社のDIY用品のブランド名であって商品名ではないが、模型用語はとしてはドフィックスだけで意味が通じる。『ドゥフィックス』と記載されることもよくあるが、メーカー公式の日本語表記は『ドフィックス』。


ドボン
塗装の失敗した部品を、シンナーを満たした槽の中にまるごと放り込んで塗料を落とす方法。長く浸けているとプラスチックによっては脆くなったり溶けたりするので注意。どちらかといえばレジン向け。
〔同義語:シンナー風呂

ドライブラシ
筆に塗料を含ませた後に紙などに拭き取り、少しだけ付いた状態で模型表面に筆をこすりつけるように塗ることでエッジを強調させたり薄汚れた雰囲気を出す手法。毛を半分くらいの長さにカットした筆を使うとやりやすい。

トランスキット
プラモデルなどのキットを別仕様に改造するためのパーツセット。例えば戦車や艦船を違う兵装にしたり、市販車をレーシングモデルにしたりといった具合。つまりトランスキットを作るにはベースになるキットが別途必要になる。


な行


中研ぎ【なかとぎ】
美しい光沢塗装膜を作るテクニックの1つ。普通は光沢塗装を何層か施したあとに2000番位の耐水ペーパーで水研ぎしてコンパウンドでフィニッシュするが、中研ぎとはその塗装工程の途中に水研ぎ作業を一回余分に行なう手法。塗装肌の凹凸を出来にくくしてより滑らかな光沢面を作ることが出来る。


ニコイチ
2個の模型を合体、もしくは双方のパーツを流用して1つの模型を作ること。2個を1個にするからニコイチ(2個1)。3個を1個にする場合はサンコイチ(3個1)という。
〔似て異なる用語・ツライチ


伸ばしランナー
プラモデルのランナーの一箇所をろうそくやライターの火であぶり、柔らかくなったところで両端を引っ張って細いプラ棒や糸を作る技法。艦船模型のアンテナや張り線などによく使われる。(説明図

ノンスケール
縮尺率を特に設定してない模型。コストや加工のしやすさ、マーケティングなどを考慮して大きさを先に決めてから作った結果、定型スケールにならなかったのでこの言葉が生まれたそうな。フィギュアに多く見られる。


は行
パイピング
配線または配管のことで、主に自動車模型のエンジン部分のケーブルやチューブ類のとりまわしの意味に使われる。

パーティングライン
プラ部品を射出成形する際に、金型同士の合わせ目に沿って出来る線の部分。丁寧な人の作品はこれもきっちり削り取ってある。

バキュームキット
バキュームフォーム方式によって量産されたキット。SF系のガレージキットに昔よくあったが、最近はあまりみなくなった。海外では飛行機GKによく使われているようだ。〔参考:バキュームフォーム〕

バキュームフォーム
塩ビ板をあぶって軟らかくし、強力なバキューマー(吸引機)によって雄型に押し当てて部品を作る製造法。RCカーのクリアボディもこの製法。


ハゲチョロ塗装
ダメージや経年変化で塗装が剥がれて地金が出てるのを表現するため、銀などの金属色を塗装面の上から、さも剥がれているかのようなパターンで塗る手法。
〔同義語: チッピング〕

パチ組み
素組みよりさらに簡単に、塗装すらせずに模型を完成させる事。主にガンプラのように塗装や接着剤不要のスナップフィットキットをそのまま組むときに使われる。部品同士を組むときにパチンと音がするのが語源かと。

発泡現象
缶スプレーで塗装しているときに厚く吹きすぎてしまい、塗料内のガスが吹き出て泡が発生する現象。液ダレ、カブリ現象と同じく誰もが一度は経験する缶スプレー塗装の失敗事例。

バリ
プラ部品を射出成形する際に、金型同士の合わせ目の隙間にはみ出した余分な部分。金型が古くなると結合精度が悪くなり発生しやすくなる。

バンダイエッジ
バンダイ製プラモに設けられているエッジ処理のことで、先の尖った部分や90度以上の角部分ををスッパ切ったように二段処理にして鋭利にならいようにしてある。なぜこのようにするのかというと低年齢層への安全性と金型寿命の引き伸ばし対策らしい。最近はイメージギャップをなくすため、アニメ側の設定自体が最初からバンダイエッジになっていることがある。

パンツァーグラウ
「ジャーマングレー」のドイツ語表記。第二次大戦初期のドイツ戦車の標準色だったので、崇拝者は「パンツァーグラウ」と呼ぶそうな。他にも後期の標準色である「ダークイエロー」の事は「ドゥンケルゲルプ」と呼ぶ。(舌噛みそう…)

ハンドピース(用語提供者:SA-ssさん
エアブラシの手で持つ(hand )部分(piece)のペン型の器具の名称。エアブラシ(器具全体)の別称として使われる場合もある。「ピースコン」の商標名を持つオリンポス社では、エア・バルブ付きでホース接続型の製品は「ハンドピース」と呼ぶ。(エア缶直結型がピースコン)

光硬化パテ
太陽光や蛍光灯で硬化するタイプのパテで1〜5分程度で硬化する。チューブ入りでプラパテの要領で使用出来、しかもヒケや肉ヤセがほとんど起こらない。ただし光が透過しないと硬化しないので、一度に厚盛りすることは出来ない。


ヒケ
金型に射出成形するとき、冷めたプラスチックが縮むことによって出来る表面のソリ。耐水ペーパーで表面を研磨して修正してやると、カッチリした雰囲気の素晴らしい模型になる。

ピースコン
エアブラシの老舗オリンポス社でのエアブラシの商標名で、フロン・ボンベ直結型エア・バルブ無しの製品を「ピースコン」と呼ぶ。

ヒートプレス
バキュームフォームに似ているがちょっとだけ違う。塩ビ板を熱して軟らかくし、雄型に押し当てて部品を作る製造法だが、バキュームフォームのように必ずしも吸引する必要はない。

ビネット【ヴィネット】
模型を小さな置き台に飾ったミニジオラマのこと。本来はフィギュアに使われていた用語だが、最近は他の模型にも使われる。単品で飾られてることが多い。

PVC
Polyvinyl Chloride(ポリ・ビニール・クロライド=ポリ塩化ビニール)の略。粘りがあり強度に優れる樹脂で、通常は水道管などによく使われる。添加物の配合により様々な硬さの製品を作ることが可能だが、模型や玩具の業界でPVCといえば、慣例的に軟質のものを指すことが多い。〔類義語:ソフトビニール〕

表面処理
パーツの表面にあるバリやパーティングライン、ヒケなどを平坦に修正すること。

ピン
パーツ同士をズレなくあわせるために接着面にある小さな突起物。精度の低い模型はこれがあるために逆にパーツ同士がピッタリ合わない事があるので、そのときはピンを切って接着する。

ピンバイス【タミヤYahoo!ショッピング】 【楽天市場】
TAMIYA 【資材・工具】精密ピンバイスS 厳密にはマイクロドリルを挿す柄の部分のことだが、実際にはマイクロドリルを含めてピンバイスと呼称されている。初めて使ったときは、あまりにもキレイに小さな穴があくので激しく感動した!

ファンド
石粉粘土の事。キメが細かいのが特徴で、フィギュア造型によく用いられる。

フィニッシャー
市販のキットを組み立てて完成品を作るのを生業としてる人。人並みはずれた腕前を持っていなければ成り立たない職業。

フィルタリング
汚し塗装技法の一種。ジャブジャブに薄めた塗料を模型にしみこませるようにして部分的に塗る事で、シミや黄ばみ、金属の焼け色といった経年変化による変色を表現する技法。

プライマー
金属用もしくはレジン用の定着剤で、これを塗装すると塗料の乗りが良くなり剥がれにくくなる。

プラパテ
別名ラッカーパテ。「タミヤパテ」・「Mr.PUTTY」が有名。

プラモのモ子ちゃん
タミヤ80年代のマスコットキャラクター。当時社員だった現イラストレーターの藤田幸久氏が作画担当しており、「モ子ちゃんのプラモ基本ガイドブック」などの同社発行の誌面や販促グッズ、子供向雑誌に登場して広報活動をしていた。

プロップ

「プロパティ」の略語。模型用語では撮影用のミニチュアのことを指す。

ぺーパーがけ
サンドペーパーをかけて表面をならしてやること。模型工作の基本作業の1つ。

放電金型・放電加工(用語提供者:SA-ssさん
雄型の鉄マスターを絶縁油の中で金型素材との間に高電圧をかけて近づけると金型素材が摩滅して雌型ができる。この放電加工で出来る金型を放電金型と呼び、パルス放電により溶融と除去を繰り返して加工進行する。
複雑な金型ができるようになったのはこの放電加工のおかげで、飛行機モデルの凹モールドも放電加工無しでは考えられない。なお放電加工面は梨地なので 加工後に研磨処理する。

ボールジョイント
ポリエチレンなどで出来た球状関節の事。全方向に可動し、さらに二つ組み合わせるとかなり自在に可動するようになる。汎用品も商品化されている。

ポリカーボネイト
耐衝撃性、耐熱性、耐候性、衛生性、難燃性に優れるポリエステルの総称。模型素材としてはRCのクリヤーボディなどに使われるが、利用価値が高いので一般的にはCDや家電、建材に広く使用される。良いことずくめの素材のようだが、近年人体への有害物質が含まれていることも判明。

ポリストーン
レジンと石膏を混ぜた材料。コールドキャストと似ているけど成分比率が違う。PVCと並んで塗装完成品フィギュアの素材によく使われる。

ポリパテ
正しくは「ポリエステルパテ」。プラパテ(ラッカーパテ)と違い、樹脂の化学反応によって硬化するので肉ヤセがない。プラスチックへの食い付きがあまりよくないので、盛り付け面を事前にサンドペーパーで荒らしておくと良い。

ポリキャップ
ポリエチレン製の関節ジョイントパーツで、ゆるみにくいのが特徴。ガンプラのようなロボ模型の可動部によく仕込まれており、汎用品も商品化されている。

ホワイトメタル
鉛と錫から成る合金で、軟らかくて削ることも可能。模型の金属製鋳造パーツの素材として使用される。


ま行

魔改造 
常人の感性から逸脱した荒唐無稽な改造の事。現在は美少女フィギュアを裸に改造する「エロ改造」の隠語として実質的に使われている。需要がありすぎてオークションで高値で取引されたり、「キャストオフ」と呼ばれる最初から服が脱げる仕様の塗装済み完成品フィギュアが商品化される元となった。

マスキング

スプレー塗装する際に塗料がかかって欲しくないところをテープやフィルムで覆い隠す塗装術。

マスキングゾル
マスキングをするための素材の1つ。マニキュアのような液状になっており、マスクしたいところに塗ると、乾燥後に弱粘着の軟質樹脂膜を形成する仕組みになっていて、非定形のマスクに便利。裏ワザとして可動部のゆるみ止めにも使える。

マスキングテープ
マスキング作業をするための素材の1つ。面に馴染みやすい弱粘着のテープで、塗装の境界線にぶれや歪みのない直線、曲線を出しやすい

MAX塗り【まっくすぬり】
模型全体に黒っぽいいわゆるシャドウ色を塗っておき、その上からエアブラシで塗装色を吹き付けることにより陰影を表現する塗装術。暗い色の上には明るい色が乗りにくい性質を逆に利用して、キメ細かい深みのある美しいグラデーションが表現出来る。
模型作家のMAX渡辺氏が得意とするためそう呼ばれている。手法自体はAFV模型の世界ではディテールを引き立たせるため昔から使われていたが、それをガンプラに転用し知名度を上げたのは氏とホビージャパンの功績。

万年皿
正しくは「万年社の塗装皿」もしくは「調合皿」だが、あまりに定番なので普通に「万年皿」と呼称されている。模型塗料を混ぜたり薄めたりするときに使う専用の皿で、12枚入りで100円と安くて便利。ちなみに万年社の社名の由来は、社長の名前が萬年豊次さんだから。

未完成病〔類・参 積んどくモデラー〕(用語提供者:Phantomさん)
模型を作リ出しても完成までたどり着けずに途中で投げ出してしまう症状。その理由はモチベーションが続かないなど「積んどくモデラー」と重複する点が多いが、購入の時点では完成させるつもりでいるのでコレクション目的とは異なる。そのため模型や用品・工具の購入は継続する事が多いので「模型を楽しむ」という観点からすると問題はないのかもしれない。

蜜柑の山【みかん-の-やま】(用語提供者:きららさん
未完成品の山の事。「蜜柑」と「未完」を掛け合わせた伏字表現で、未完成病にかかると発生する。さらに未完成病が発症した人を『蜜柑星人(未完成人)』と呼ぶ。

ミスト
エアブラシやスプレー塗装するときに発生する塗料の顔料などが飛び散った霧。吸い込むと有害なので、スプレーブースを使ったり、換気をよくするなどして気をつけましょう。

ミラコン
模型用粘土の商品名で、土や砂の表現に向いているのでジオラマの地形に使える。水を加えると硬化するが、とても時間がかかる。

ムク
レジンキットのように中身が詰まった状態のものを指す。[反対語:中空]

面相筆

穂先がエンピツのように整った形の極細筆で、細かい部分を塗ったり書いたりするのに適している。

モーターライズ
内部にモーターが仕込まれていて陸上や水上を走ったり、プロペラが回ったりする電動模型のことで、トイ的な要素があるためその分精密性は犠牲になっている。ディスプレイモデルと対極にあり、昔はこういったプラモが多かったが最近復活の兆しが見られる。

モールド
本来は英語で「型」の意だが、模型業界ではパーツの表面成形状態やディテールなど、金型の設計や精度に関わる成果を全般的に指すことが多い。[用例:モールドが甘い。モールドがシャープ] さらに本来の語義を離れて、型に関係なく「彫刻表現」を指すこともある。[用例:凸モールドを凹モールドに直す]

モックアップ
木型と同義語

モデリングペースト
絵画用画材。立体的効果を狙って盛り上げ用に使うパテタイプの白色下地剤で、ジオラマの地形の造形によく使われる材料のひとつ。乾燥後は削りやすい。


や行
焼き針
ライターなどの火で熱した針を使ってプラに小さな穴をあける手法。ピンバイスがまだ一般的じゃなかった時代、モデラーはみんなこうして穴をあけていた。当時のHJ誌のライター松本州平氏はこれで一躍有名になった。

ヤング88
オリンポス社エアブラシ。今から20年以上前に発売され、当時は模型用エアブラシが同社製品以外存在しなかったためモデラーの入門機として親しまれ、慣れてくると上位機種のPC-101、102にステップアップするのが常とされた。現在はその座を後継機種のPC-ヤング8【画材屋ドットコム】に譲って退役している。(画像はヤング8)

湯口
金型やシリコン型に樹脂を注ぐ入り口のこと。
〔参考:ゲート

洋白【ようはく】
銅・ニッケル・亜鉛から成る合金で、別名洋銀(ようぎん)。細く伸ばした線が洋白線で板状のものが洋白板。真鍮同様柔らかい金属なので模型の素材としてよく使われる。真鍮の銀色版と考えると解り易く、用途によって使い分けると良い。


ら行

ライケン(情報提供者:ポリンキー△さん
『ミヤマハナゴケ』という北欧産の苔の一種を乾燥させて着色した鉄道模型用ジオラマ素材。主に樹木や茂みの再現に使用される。この苔は日本でも富士山の樹海や北海道に生息してる。

ラッカー系塗料
他の属性の塗料に比べて速乾性で塗膜が強いのが特徴で刺激臭が強い。GSIクレオス社のMr.カラーとガイアノーツのガイアカラー、そして各社の缶スプレーカラーがこれに当たる。
「ラッカー系」といっても日用品のラッカー塗料とは別物。そう呼ばれるようになったのは、模型がまだ木製だった時代に使われていた塗料がラッカー塗料であり、プラスチックモデルの時代になっても既に定着した呼称がそのまま残ったため。
メーカーは「ラッカー系塗料」の呼称を公認しているが、製品には「油性アクリル塗料」もしくは「溶剤系アクリル樹脂塗料」と表記している。

ラッカーパテ
模型で一般的にパテといえばこのラッカーパテを指す。成分の有機溶剤の揮発により硬化する仕組みで、そのため肉ヤセ現象が起きるのであらかじめ少し多めに盛っておかなくてはならない。取り扱いが簡単で小さい隙間を埋めるのに使うのがベスト。

ランナー
プラモデルの部品が付いている枠の事。射出成形時、溶解されたプラスチックは金型内のこの通路を通って流し込まれる。スプルーとも呼ぶ。

リキャスト
原型から鋳造された複製品をさらに鋳造することで、つまり孫コピーのこと。ガレージキットは生産数が少ないためか、人気商品はこの方法で海賊品が出回ることがある。

リターダー
塗料の添加剤の一種で、これを混ぜると蒸発を遅くして乾燥時間を長くする効果がある。そのため筆ムラを出にくくさせたりカブリ現象を減少させることが可能。エアブラシ用シンナーにはこのリターダーが配合されており、より滑らかな塗面になりやすくなっている。

リタッチ
塗装ではみ出してしまった部分や塗り足りなかった部分などを削り取ったり面相筆で塗り足したりして修正してやること。〔同義語:レタッチ・タッチアップ〕

リューター
ビットと呼ばれる小さな刃をモーターで回転させて、パーツを削ったり磨いたりするのに使う切削用電動工具。「ルーター」と表記する場合もある。昔はモーターツール、ドレメルと呼んだりした。(ドレメルは代表的電動工具メーカー)

流用パーツ
他の模型から使いまわされた部品のこと。

レジン
主にガレージキットの原料になる合成樹脂で、プラスチックによる成形には高熱での溶解や射出成形器が必要なため個人では扱えないのに対して、レジンは2種類の液を混ぜ合わす化学変化による硬化を行なうため取扱が簡単なのが特徴。

レベルカラー
アメリカの模型メーカーであるレベル社の模型用塗料。日本の風土でのラッカー系塗料の使い勝手の良さに加えて、正味量が他社より多かった事もあり普及した。当初は郡是産業(現GSIクレオス)が輸入代理店だったが77年頃からライセンスがタカラに移動。その後タカラが模型事業から撤退したので日本国内から消えていったという数奇な運命を辿る。

ロンメル戦車
昔タミヤが自社のヤクトパンサー戦車のプラモデルに勝手に付けた名前。俺はイイ歳になるまでこれが正しい名前だとずっと信じていたぞ!今じゃ考えられないけど昔はこうした商品展開が許される時代で、他にもStrv103が『バルカン戦車』、T-34/36が『ボルガ戦車』、A.M.X.30が『ナポレオン戦車』の商品名で売られており、年配の人は逆にこっちのほうが馴染み深かったりする。


わ行

ワンダーフェスティバル
通称ワンフェスまたはWF。海洋堂が主催する世界最大のガレージキット展示即売会&コスプレ大会で、夏・冬の年2回開催される。今やガレキ即売会で不可欠の当日版権制度はここが発祥の地。1984年にゼネラルプロダクツ(アニメ製作会社ガイナックスの前身)が今は無き大阪の店舗で開催したイベントが始まり。1992年夏大会からは主催が海洋堂に移り現在に至る。

ワンダちゃん
ワンダーフェスティバル(ワンフェス)のイメージマスコットキャラ。
しばらくはピンで売り出してたが、2001年にリセットちゃんというツーテールの髪形の相方が出来た。これは海洋堂が同イベントのリセット宣言を行い、2001年冬大会が休止になった事件に因む。キャラデザインの水玉蛍之丞氏によると、髪飾りのボタンもリセットボタンに引っ掛けてるとのこと。

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