サーフェイサー
目止め剤。表面の細かいキズを埋める効果と、塗料が定着しやすい効果、発色を良くする効果がある。厚く吹きすぎると角をダルくしたりモールドを埋めたりと逆効果。グレー色が一般的だが、白やピンク、肌色の製品もあり、瓶入りとスプレータイプの二種類に分かれる。
サフレス
レジン製フィギュアの塗装術の一つで、下地にサーフェイサーを吹かずに直接塗料を吹くこと。レジンの成型色を下地として利用することで透明感のある美しい塗装が可能で、クリアイエローを使った肌色表現が一般的。ただし塗装膜が剥がれやすくなる短所があり、対策としてはサーフェイサーの代わりに透明メタルプライマーを使用すると良い(らしい)。
サンディング
紙やすりなどで研磨する作業こと。ペーパーがけともいう。
ジオラマ
情景模型のこと。鉄道模型では「レイアウト」と呼ぶ。[同義語:ディオラマ・ダイオラマ]
治具【じく】
機械工作の際,刃物や工具を加工物の正しい位置に導くために用いる補助工具。
三省堂提供「デイリー 新語辞典+α」より
システム・インジェクション
バンダイが開発した多層特殊成形技術。1つのパーツを何色もの色で成形する「いろプラ」や、異素材を同時成形したポリ関節部品「MSジョイント」などが製造出来る。これってエポックメイキングなスゴイ発明です!
シーナリー
木や草、山、川などを再現した情景物の模型の事で鉄道模型用語。最近はジオラマ用語としても使われることがある。
C面【しー・めん】
製品の角部につけられた斜め面。C面には製品の対衝撃強度を上げたり、持ちやすくするなどの効果がある。模型にはC面処理なのか単にモールドが甘いだけなのかよくわからない製品がよくある。
ジャンク・パーツ
余り部品の事だが、改造に利用するため意図的に集めた部品の事も指す。細かい部品が重宝がられる。
シリコーンゴム
部品複製の型取りに使う液状ゴムで、驚くほど細かいところまで型取り出来る。ガレージキットがインジェクションキットを超えるモールドを再現できるのは、このシリコーンゴムを使って手作業で型取りしているため。
シルバリング
模型に貼ったデカールが白や銀色に光ってしまい、周囲との質感に合わなくなる現象。原因はデカールが密着せず隙間に空気が入ったまま乾燥してしまったため発生する。つや消し塗装はその表面が凸凹になってるため、光沢塗装に比べてこの症状が出やすい。
回避策としてはマークソフターなどの軟化液でデカールを軟らかくして密着させたり、つや消し塗装の場合はまず光沢もしくは半光沢塗装を行い、デカールを貼って乾燥させてからつや消しスプレーをコートしてつや消し仕様にすればよい。
真鍮線【しんちゅうせん】
真鍮を伸ばして作られた金属線。色は銅色で柔らかく加工しやすい。1.0〜0.3mmのものが多いが、この頃は0.2mmや0.1mmのものも存在する。細い棒状のパーツはプラモでは再現しにくいので、真鍮線に取り替えると仕上がりがシャープになる。真鍮に似た性質の合金に洋白(洋銀)があり、色は銀色で真鍮より少し硬い。
シンナー
模型用語ではプラモデル用塗料溶剤を意味する。ラッカー系用・エナメル系用・アクリル系用があるが、このごろはエアブラシ塗装専用やツール洗浄専用もある。特にラッカー用は強い刺激臭がするので取扱いには十分な換気が必要。
シンナー風呂
ドボンと同義語。さらに「シンナー浸け」ともいうけど、シンナー中毒者の事じゃないよ。
水性アクリル系塗料
ラッカー系塗料のように臭いがキツくなく、水で洗う事が出来るので安全で経済的。乾くと耐水性になる。短所はメタリックカラーの発色が悪く乾燥が遅い事。タミヤ製とGSIクレオス製がある。
スカルピー
熱を与えると硬化する性質を持った粘土で、オーブントースターで焼いて硬化させる。そのため硬化時間を気にせず気長に造形出来るのが長所。
素組み【す-ぐみ】
改造せずに説明書どおりに普通に模型を組みあげる事。
スクラッチ・ビルド
キットをベースに使うのでなく、一から全部自作の模型。
スジ消し
パーツ同士の合わせ目をパテなどで埋めた後にペーパーがけなどをして消してやること。模型をキレイに仕上げるための基本作業だが、同時に一番地味でつらい作業でもある。
スジ彫り
パネルラインなどを、刃物で掘り込んで細い溝を作る事。昔の模型はよく凸モールドなので、これをスジ彫りして凹モールドにしたりすると良い効果が得られる。
スタイロフォーム
板状の発泡素材で元来は建築模型素材。軽量で削りやすいので主にジオラマ地形の芯に使用される。
スチレンボード
発泡スチロールの板の両面に上質紙を貼ったボード。裁断が簡単で加工しやすく、主にジオラマや建築模型の壁などに使用される。
ストラクチャー
建築模型もしくは鉄道模型に使用される建物の模型のこと。
スナップキット
接着剤不要のはめ込み式キット。最近のガンプラが該当し、「スナップ・フィット・キット」ともいう。
砂吹き
缶スプレーやエアブラシを使った塗装手法。遠めからやや濃い目の塗料を吹くことでざらざらとした梨地を作ることが出来る。主に鋳造肌やスエード、布の質感の表現に用いられる。
墨入れ
パネルラインや隅にシンナーで薄めた影色を流し込んで、ディテールをくっきり浮かび上がらせる手法。
スライド金型
射出成形の金型は通常凸型と凹型の二分割で構成されるので、離型時の都合上側面モールドの表現には限界がある。そこで側面専用に横スライド分割する第三の金型を加え、より自由な成型を可能にしたのがスライド金型。これを使えばパーツ分割も少なくて済む。その分金型開発費が割高になるが、部品を細かく分けて金型寸法が巨大化する場合には逆に割安となる。
ソフビ
ソフトビニールの略語。熱硬化性軟質ウレタンによる中空の製品を指す。軽くて安全、しかも加工がしやすい。柔らかいため熱で変形しやすかったり、経年変化に弱いのが短所。
ソリッドモデル
定義は「無垢としての固まり」のこと。木を削って作られた木製模型のことを指す場合が多い。
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