|
アオシマ 1/700ウォーターラインシリーズ
日本海軍航空母艦 蒼龍 制作記 |
|
第9回 船体の塗装
|
船体色の塗装
さてようやく船体の塗装です。
まずは缶スプレーのサーフェイサーを全体にサッと吹き付けます。改造箇所はツギハギだらけで痕が目立ちますので、そこは念入りにスプレーします。サーフェイサーにより今まで目立たなかった改造痕がはっきりわかるようになりますので、1000〜1500番の耐水ペーパーでサンディングして消してやり、さらにサーフェイサーを吹いて表面処理を行います。
色というのは同じ色でも面積の大きなものは光の反射も大きいので明るく見え、逆に小さなものは暗く見える特性があります。
以前にも書きましたが、私にはクレオスの日本海軍用『#32軍艦色2』って1/700に使うには暗い気がするんですよ。そして暗いということはつまり表面の凹凸が目立たなくなるということ。せっかく大掛かりな改造してるのにそりゃないだろ。むしろ明るくする方向に持っていきたい。そこで『軍艦色2』をベースにもう少し明るくてやや青みを増やした色を調合しました。飛行甲板の枠部分に使った色と同じです。
シャドウ&ハイライト
飛行甲板をかぶせてしまうと筆がとどかない箇所ができるので、今のうちにシャドウとハイライトを入れてしまいます。
実はすでにエアブラシであまり目立たない程度に薄いシャドウを谷の部分に入れています。もっと目立つように入れる技法もあるのですが、それを1/700艦船模型に使うのは仕上がりがあんまり好みじゃないもので、筆による作業の補助程度に抑えています。
ウォッシングによりスミ入れを行います。
1/700というスケールを考えると、1/32AFV模型や1/24自動車模型と同じ感覚というわけにはいきません。
とにかく仕上がりを雑っぽくしないように注意し、さらにはエアブラシで細かく修正を入れながら行いました。
今度はドライブラシでハイライトを入れて、さらに凹凸を強調します。
これも1/700の場合、やりすぎると一気にウソくさくなりますから、あくまで角を微妙に浮き立たせる程度、一見ドライブラシを入れたかどうかわからないくらいに抑えています。
艦首錨甲板
艦首錨甲板の絡車はエッチングパーツを使います。
使用したパーツは、リール部はハセガワの3S-05絡車セットA【amazon.co.jp】 【Joshin Web】、ワイヤーロープ部はウェーブのA・スプリング NO.1【Be-J】 をカットして使用。
絡車のエッチングパーツは、ゴールドメダル製のPE33ホーサーリール【ノースポート】 もありますが、ハセガワ製のほうが価格が安くて流通も良いのでお勧め。
塗装した機銃甲板を接着し、斜めラッタルを付けます。
この箇所は飛行甲板をかぶせた後では塗装が難しくなりますので、ツヤ消しコートを先に施しておきました。
短艇格納甲板
ディテールアップした内火艇とカッターを所定位置に取り付けます。詳細はModel Tech Tipsの装載艇のディテールアップを参照のこと。
7mカッターのみピットロード製【ノースポート】で、あとはキット同梱のリニューアル武装パーツより。
資料写真からは、飛行甲板支柱に見張り所らしき物の存在が確認できますので、ファインモールドのAM28 日本海軍・手すりセット1チェーンタイプ直線部用])【Joshin Web】
に付いていた舷梯パーツを流用して再現しました。
空中線支柱&弾薬筐
機銃スポンソンに弾薬筐をそれっぽく置いていきます。
弾薬筐を私はプラ板を小さく切り刻んで作りましたが、より高品質なものを求めるなら、ジョーワールドからJPE19 IJN 弾薬箱というエッチングパーツが販売されています。
空中線用の支柱がところどころに設置されてますので、0.2mm真鍮線【ノースポート】でそれらを再現しました。
飛行機格納庫
格納庫内はエレベーターと違うグレーで塗り、両者が同化して見えないようにしました。
蒼龍の一番エレべーターは幅広で格納庫内が見えやすいので、『艦載機を無理矢理詰めこんでる感』を出来るだけ出してみました。
作業員控所
作業員控所は、すでに作って飛行甲板や船体に取り付けていたのですが、その側壁がブルワーク(防弾鋼板)ではなく手すりだったことに今頃気付きましたので、急遽作り直しました。
飛行甲板の取付け
で、飛行甲板を接着。おーこれでどこから見ても空母だ!
|
|