第48回 静岡ホビーショー2009 レポート 〔1〕 アオシマ編

2009年5月16日　ツインメッセ静岡　　撮影：yamanobeさん　編集：管理人おまみ

ホビーショーレポートで毎度ご協力いただいているyamanobeさんから第48回静岡ホビーショー2009の画像をいただきましたので、ご本人様の協力のもと特集ページを組みました。

まずは今展示会中最も新作が多くて元気のあったアオシマから。

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　艦船

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目玉は1/350重巡妙高と5500t軽巡長良。艦船模型における新生アオシマの魁として、過去の製品とは比較にならないほどの品質を目指して開発された渾身の作との事。

● 1/350 アイアンクラッド 重巡洋艦 妙高

説明ボードより妙高の仕様

• 防雷具用艦底鎖孔再現 / アンカーチェーンは金属製で別部品 / キャプスタン、リール、ボラード、通風筒は別部品 / 錨鎖甲板、艦橋吸気口は別部品で個艦の違いを再現 / 主砲は開口 / 主砲塔周囲、高角砲防盾はスライド金型によるワンピース設計 / 主砲塔天蓋は別部品 / 主砲砲身可動 / 双眼鏡、ループアンテナは別部品 / 13mm機銃は新規設計 / 高角砲座には位置決め付き / 12.7cm高角砲は、砲身と駐退発条筒の部品2個で構成 / 高角演習砲、デッキウインチは別部品 / ファンネルキャップとカタパルトのトラスは抜き加工 / カタパルトは計4個の部品で構成 / 空中線整合器を別部品化 / 洗い場の表現にスノコ模様をプラス / 舷外電路は新素材による別成型部品 / スクリューガードを別部品 / 船体は高雄型との相違点を表現するために新設計 / 汚水捨管と ビルジキールは船体に一体成型
  

同時発売予定の純正エッチングパーツの仕様

• 妙高別売共通エッチングパーツ：　手摺り、菊花紋章
• 妙高専用セッチングパーツ：　カタパルト、滑走車、プロペラ、ループアンテナ、艦橋窓枠、艦尾艦名板

艦尾		飛行作業甲板付近		艦橋付近		艦首付近

● 1/350 アイアンクラッド 軽巡洋艦 長良 1942　

説明ボードより長良の仕様

• 防雷具用艦底孔再現 / アンカーチェーンは金属製別部品 / 菊花紋章はエッチングパーツまたはプラスチック部品の選択式 / 主砲塔は、防盾、砲身、砲等の3部品で表現 / キャプスタン、リール、パラベーン、通風筒、排気パイプ、測距儀、ループアンテナ、デッキウインチ、ラッタル、爆雷投射機は別部品 / 13mm機銃は連装、4連装の2種類 / ファンネルキャップとカタパルトのトラスは抜き加工 / カタパルトは計4個の部品で構成 / 飛行作業甲板は長良型の楕円形張り出しを表現 / 飛行甲板支柱と艦尾艦名板はエッチングパーツ化
  

同時発売予定の純正エッチングパーツの仕様

• 5500トン型軽巡共通エッチングパーツ：　共通手摺パーツ 26点
• 長良専用エッチングパーツ：　カタパルト、艦橋窓枠、ループアンテナ、後部マスト、ラッタル、ネームプレートなど 28点

船体前部		船体中央		船体後部		テストショットパーツ その1

テストショットパーツ その2		別売エッチングと使用見本（無塗装）		5500トン型軽巡共通エッチングパーツ		長良専用エッチングパーツ

両製品の特徴としては、高雄型や金剛型で不評だった甲板上の艤装物の一体成形をできるだけ別パーツ化して精密さと塗装しやすさを向上させた事。そしてモールドのダルさが試作品を見る分には改善の後が見られる事が挙げられます。
またもうひとつの美点は価格の安さ。同じ巡洋艦でも他社製品より定価ベースで約1000〜4000円ほど安く、エッチングパーツも中級程度の内容とした事などで低価格を実現しています。

これらの内容から私は、「アオシマがんばったな！」と素直に思いました。


あとアオシマのホームページを見ると長良の発売が7月に、妙高が8月になっていますので、どうやら一ヶ月延期になったようです。

● その他の主な艦船模型

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　自動車

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● 1/24 GRS204 クラウン 3.5 アスリート’08
● 1/24 GRS202 クラウン 3.0 ロイヤルサルーン’08

1/24 ザ･ベストカーGTシリーズより新型2000系クラウンの完全新金型モデル。

• 「アスリート」はクラウンのスポーツグレード。
• 「ロイヤルサルーン」はクラウンの伝統グレード。
• 共にの完全カタログ(ノーマル)仕様モデル。
• 「組立易さ」にも重点をおき、各パーツを再現。
• 色分け済のレンズ類やメッキパーツにも拘った内容
• 完全新金型（シャーシ型除く）

製品特徴としては、内装の再現度の高さと細かい箇所にまで配慮されたメッキパーツで、ヘッドライトだけでなくフォグランプのリフレクターもメッキパーツ。他にもドアノブ、ステアリングとセンターボックスの王冠エンブレムもメッキパーツになっています。（ただエンブレム類はアオシマもいい加減インレットマークに切り替えて欲しい・・・）

お家芸の車高やキャンバー角の調整パーツは付きませんが、今後「スーパーVIPカーシリーズ」にてそっち側の展開をしていく予定だとか。

アスリート 斜め正面		アスリート 斜め後ろ		ロイヤルサルーン 斜め正面		ロイヤルサルーン 斜め後ろ

アスリート 専用パーツ		ロイヤルサルーン 専用パーツ		共通パーツ その1		共通パーツ その2

● 1/24 三菱ランサーエボリューションX
● 1/24 三菱ランサーエボリューションX オプション

こちらも完全新金型モデルで、光造形試作での展示。

• 2007年に登場した10代目のランエボX
• 色分け成型やメッキパーツなど組み立てやすさも配慮した部品構成
• 専用設計の新規シャーシ
• 「オプション」モデルは実車オプション設定のBBS社製アルミホイールが付属
• 「ノーマル」のボディ成形色：ホワイト
• 「オプション」のボディ成形色：レッド

使いまわしでなく新規シャーシーを用意してるのは嬉しいところ。

斜め正面		斜め後ろ		内装＆ノーマルホイール		共通パーツ

● R35 GT-R スペックV
● Y31シーマ後期型

既存商品の金型追加モデル。

• R35 GT-R スペックV
  • 2009年に登場した日産GT-RスペックVを再現
  • フロントバンパー / ホイールや内装など、専用パーツを新規に製作
  • ボディ成形色：パープル
• Y31シーマ後期型
  • 1989年のシーマ後期型
  • VG30DETエンジン付キット
  • 後期型用グリル、純正エアロなど付属パーツ満載
  • ボディ成形色：ホワイト

スペックＶの内装の出来なかなか良いんじゃないでしょうか。シーマはあの当時の日産エンジンのヘッドカバーデザインが懐かしい！

GT-R スペックV 斜め正面		スペックVの新規インテリアパーツ		Y31シーマ後期型 斜め正面		GT-R スペックV 斜め後ろ

● その他の主な自動車模型

新シリーズ「もっとグラチャン」より 330セドリック とジャパン2D		新シリーズ「メガリム」より 33フェアレディZ と50シーマ		モードパルファム ファントム雅夢の18クラウン アスリート とロイヤルサルーン		新シリーズ「ベストカーヴィンデージ」より 1/20初代アルトとセルボ。おそらくイマイの金型？

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　痛車

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スキマ商法としてスタートした痛車シリーズですが、模型界に大旋風を巻き起こすほどの人気で今やアオシマの稼ぎ頭。予算が大幅に増えたのかついに実車の痛車までもアオシマブースに登場。

● 魔法少女リリカルなのはStrikerS with RE雨宮 FD3S RX-7

ロータリー車チューニングショップ「RE雨宮」とのコラボ企画によるプロモーションカーで、「1/64 痛車ミニカーコレクション 魔法少女リリカルなのはStrikerS」のうちのひとつを実車で再現したもの。

実車から模型ではなく模型から実車になったという、ウマウマフェラーリ、痛ガヤルド、痛ストラトスの逆パターンですが、これからは実車と絡めた販売戦略が流行るようになるのでしょうか？確かに実車が存在したほうがユーザーとしては楽しいです。

超ド派手なボンネットアート		ドアまわりもド派手		斜め後ろ		真後ろ。ここは意外と地味。

1/64 痛車ミニカーコレクション。すべての車の絵柄が違ってるのがウリ。		これが実車のモデルになったミニカー。フロントバンパー付近やロゴ類が実車と比べて多少省略されています。		痛車のうしろに「痛油」なる香り付エンジンオイルの新製品の展示が。こんなのまで出るのか！		Oh!モーレツ！なラベルデザインですが、らき☆すた世代のどれくらいがこのネタを理解できてるのやら？

参考外部リンク：　痛車乗りに朗報！　痛いエンジンオイルが登場！（ASCII　5/25）

● 1/24 痛車 ひぐらしのなく頃に アリストV300
● 1/24 痛車 うみねこのなく頃に VERTEX チェイサー

痛車の新作プラモ。実際にデカールを貼った見本の展示はなし。

• 原作のゲームイラストはもちろん、書き下ろしイラストもデカール化
• A4変形大判デカール
• 下地の色が透けにくい新開発のデカール採用
• 自分好みのイラストデカールを貼れる、自由度の高い痛車キット
• ボディ成形色：ホワイト（両方共）

デカールがA4変形の大判で、「2 in 1」のコピーにあるとおり2人のイラストレーターによる2種類のデザインを好みで選べるのが特徴。

今年に入ってアオシマ痛車のクオリティとバリューの向上はめざましいものがあり、総合力でアタマひとつ抜きん出てると私は思います。さすが痛車の本家といったところでしょうか。

● 1/24 痛車デカール シャイニング・フォース フェザー
● 1/24 痛車デカール 明日のよいち

デカール単品の新製品。
「明日のよいち」はネームプレートに6月発売予定となっていますが、別のボードには承認申請中と説明されていました。

● その他の主な痛車模型

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　トラック

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● 1/32 ヘビーフレイト 三菱ふそう’07 スーパーグレート保冷車　
● 1/32 ミドルフレイト いすゞ フォワード 平ボディ(320前期型）　

おそらくアオシマが今回最も力を入れて開発している製品で、トラックに興味がない人でも思わず見入ってしまうくらいの品質。どのくらい凄いかは公式サイトの特設ページに詳細があります。

● 1/32 特殊荷役シリーズ
● プチデコトラ風まかせの旅シリーズ　

トラック模型に新シリーズが2つスタート。
特殊荷役は1/32トラック模型と組み合わせるアクセサリー車輌で、商品説明ボードにターレットトラックとエレトラックはハンドル可動、ゴムタイヤ使用。カウンターリフトはリーチ、マスト、チルト可動。ツメ装着位置調整可能と記載されています。
プチデコトラはメッキキャップとカラフルなシールを使った簡易組立キット。プルバック式ゼンマイによる走行ギミック搭載との事。

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　キャラ物

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● ムービーメカ 1/48 ブルーサンダー
● ムービーメカ 1/48 ブルーサンダー限定版(メタル製ガトリング砲付)

ムービーメカシリーズの新作。
光造形の試作展示ですがすごいディテールです。この分なら相当なクオリティを期待出来そう。

• 機体全長：約220mm（ローター含まず）
• 3枚ローターブレード、テールローター回転
• ガドリング砲上下可動＆ビデオBOX開閉ギミック
• 限定版はメタル製ガドリング砲付
• パイロットフィギュア、ヘルメット、ビデオテープ付
• 専用展示台付
• 基本成形色：ダークブルー＆クリアー
• パーツ点数：119パーツ
  

コクピット周辺		説明ボード		正面		側面		テールローター

説明ボード（上記サムネイル左から2番目の画像）に1/48 エアウルフと1/24 ナイト2000 SRM-MODEの製作進行中との告知があります。私のようなおっさん世代には今後も楽しみなシリーズですね。

● フルメタルパニック 1/48 M9 ガーンズバック 相良宗助ver.

説明ボードより

• 全長180mm
• 各関節ポリキャップ使用にて可動
• コクピットハッチ可動
• 対戦車ダガー用ハッチ可動
• 単分子カッター、散弾銃、滑空砲付属
• 相良宗介Ver.にはアサルトライフル付属
• 基本成形色：グレー
  

● エヴァンゲリヲン新劇場版 エントリープラグ03 弐号機 式波・アスカ ラングレー 　

説明ボードより

• 全長50cm
  新劇場版に登場する弐号機エントリープラグの商品化
• インテリアにはアスカのフィギュア付属
• L.C.L溶液をLEDライトの光で再現
  （特設ページに初号機・零号機用の動画あり）
• LEDライトが点滅し、コクピット内部を照らします
• 扉は開閉し本体には磁石で取り付けできます
• 自由に位置を変えられます
• 展示台付 ※単四電池3本使用（別売り）

設定資料公開待ちのためグレー成形の状態で展示。

ガーンズバックの武器と交換用の手		ガーンズバックの機能説明書		エントリープラグのアスカのフィギュア		エントリープラグ中身

● その他の主なキャラ物

1/24 あぶない刑事 港303号 覆面パトカー		1/64 あぶない刑事 コレクション BOX		B級テイスト溢れる合体マシン タイガーシャークが限定再販		1/350海底軍艦。新世紀合金でも既に出てるけどアオシマは海底軍艦が好きですね。

撮影者yamanobeさんのコメント 北館に入って最初はアオシマに行きました。 ここだけ一眼レフで撮りましたがファインダー覗きながら撮るのに疲れて他ブースはすべてコンデジ撮影です。 北館に入ると目の前がアオシマです。そして正面展示はなんとトラックでした！そういえばツインメッセの入り口広場もアオシマのロゴが入ったデコトラ２台が展示してありましたっけ。おかげで陸自展示車両はソフトスキンだけでした。 三菱ふそうスーパーグレートの出来は素晴らしく、欲しくなりましたが今はトラック売れるんでしょうか？トラックのちょうど裏側はクラウン、ランエボと続きます。 そして長良と妙高など艦船模型はブースの角に展示されていました。長良を見るとエッチングがいっぱい使ってあるのでえらい細かいイメージです。無塗装と塗装済みの両方を展示したのも好感度高いです。長良のパーツランナーを見れば機銃やスクリュー、煙突、艦載機や艦載艇など確かに金剛よりも切れ味が上のように思えます。ただ、長良はアイテムとして渋すぎますよね〜。本当に売れるのか心配です、私は買うぞっと言っておきましょう。妙高と長良は大きさもちょうど良く、出来も文句なしですね。 アオシマは新製品も多く、一眼レフの撮りにくさもあって１時間以上もうろうろしてしまいました。

（2009/05/22）

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　関連外部リンク

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• 静岡ホビーショー公式サイト
• 青島文化教材社
• Picasa ウェブアルバム yamanobeさんの公開ギャラリー

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