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カウンタックLP500Rについて |
LP500Rはスーパーカーブーム後半に日本に輸入されたカウンタックのワンオフモデル。
1975年製のシャーシーナンバー「1120144」のLP400にLP500S(ウルフカウンタック)とは違うオリジナルのフロントスポイラー、リアオーバーフェンダー、リヤウイング、 BBSホイールにピレリ製P7Rワイドタイヤを装着しており、鮮やかな白のストライプが入った黒のボディカラーが特徴。エンジンはLP400と同じ4Lですが、ハイカムが組み込まれてノーマルより高回転型になっており、その正体はカウンタックSSのプロトタイプだとかそうでないとか出生が謎に包まれた個体です。
当時ランボルギーニの正規代理店だった横浜のシーサイドモーターが1977年(昭和57年)にドイツから輸入しました。
レプリカまで製作されたとても人気の高いモデルでしたが、1980年のシーサイドモーター倒産とともに消息不明になってしまいました。原型を留めないほどに改装された時期もあったようですが、その後オリジナルの姿に戻されて名古屋に現存します。
当時プラモデルは憶えてるだけで東京マルイ、ナカムラから発売されていました。タミヤも1/12RCカーのLP500Sをこのカラーリングにして専用チューンドシャーシーに乗せ、「ブラックカウンタック競技用スペシャル」という商品名で売り出してました。
現在はプラモが1/24でフジミ、アオシマの2社から、ダイキャストモデルが京商などから1/18、1/43で発売されています。 |
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キットレビュー |
黒成型ボディの1/24エンスージアストモデルLP400にオリジナルのエアロパーツとホイール、ストライプデカールを加え、ボディ成型色を黒にした製品です(他に廉価版のリアルスポーツカーシリーズもあり)。
実車を組み立てる感覚をプラモで再現するシリーズなので、足まわりやエンジンなど見えにくい部分まで忠実に再現されており、部品点数がべらぼうに多くて1/12モデル並みの精密さ、そしてトランク以外すべて開閉可能という「究極のカウンタックモデル」として長らくその地位に君臨していました。
ただ精密さを求めるあまり部品が細すぎて破損しやすかったり、当時の金型精度の限界で部品同士の合いが悪かったり、さらには車高とトレッドがこのシリーズ第1弾の5000QVに準じているためLP400を初めとする他モデルに合っておらず、格好良く完成させるにはそこの改造も必要でして、初心者にはやさしくない仕様です。
とはいえそれら欠点を見越しても、1/24スケールでこれだけ可動箇所が多くて実車を忠実に再現したキットは他にありません。現在はアオシマからCAD設計によるプロポーションの正確さと作りやすさでフジミ製品を凌駕した新金型のカウンタックシリーズが出ていますが、可動範囲や再現度が簡略化されてるため、フジミを完全に駆逐する製品とまでには至りません。
精密感と可動ギミックを求めるならフジミ製、プロポーションと組み立て易さを求めるならアオシマ製と棲み分けされています。

1/24 エンスージアストモデルシリーズ No.18 ランボルギーニ カウンタック LP500R 【Amazon】
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1/24 ランボルギーニカウンタック LP500R & LP400 制作記 |
エンスージアストモデルのカウンタックの製作依頼をまたまた請け負ってしまいました。今回で6台目です。
今回のオーダーはオレンジボディに内装色がタンのLP400。以前作ったLP400とほとんど代わり映えしないので、それではサイトのコンテンツとして新鮮味に欠けますから自分用にLP500Rをいっしょに作ることにしました。なので本当のメイン製作はLP400なのですが、サイトとしてはLP500Rにウエイトを置いて取り上げてました。
ディテールアップ箇所は基本的に過去の作品のLP400やLP400Sに準じますが、スキルアップによりさらに丁寧に洗練した工作ができるようになりましたので、作品自体の完成度は過去の物より上がっています。
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参考資料 |
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