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童友社 1/500 スタンダード姫路城 改造
1/500 姫路城

制作期間:2010年4月〜7月




↑↓クリックすると大きな画像がご覧になれます。


東西南北、上面からの俯瞰:画像5枚 屋外での自然光撮影:画像6枚 大天守:画像7枚 小天守、天守中庭:画像11枚

南側 本丸(備前丸):画像7枚 西側 乾曲輪周辺:画像8枚 北側 渡櫓周辺:画像6枚 東側 櫓群:画像12枚

水二門1〜水五門:画像8枚 製作写真:画像14枚

※これらの画像は商品撮影セット フォトラ 【Amazon】を使用して撮影しました(一部自然光撮影)。

キットレビュー

この1/500姫路城の元になってるのは、童友社から発売されているスタンダード姫路城です。
このキットはプラモデル創世期の昭和40年代に発売されて今に至るロングセラーモデルで、同社の売れ筋アイテムのひとつ。
しかし元々技術的に未熟な時代の金型なのに加えて老朽化によるヒケが目立ち、パーツを合せると隙間の出来る箇所が多くて組みやすいとは言い難いです。そしてプラモデルがまだ子供のおもちゃとして認識されていた頃の製品ゆえ、考証やディテールが大味だったり、置物としての見た目優先の独自アレンジが加えられています。

なのでリアルさはそれほど追及しない、見映え良ければ良いという人には、地形や建物が実物より凝縮されたまとまりの良さと安い価格(定価2000円強)で悪くない選択ですが、今の時代に合った組み立てやすさと精密さ、考証の正しさを求める人にはビミョーな製品です。



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この1/500 姫路城について

城模型本用の作例として製作

この1/500姫路城は、、2011年に大日本絵画から刊行された城プラモのムック「続 築城指南書」掲載用の作例として依頼を受け、童友社 1/500スタンダード姫路城を改造した物です。私がまかされたのはその徹底ディテールアップでした。



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編集社担当さんから出された改造の要望を大まかに言うと、
  • 地形、櫓、門の形状などリサーチミス各所を修正。(ほぼ全部)
  • 垂木、出桁、方杖といった軒下の梁ディテールを再現 (これもほぼ全部)
  • ほとんどの姫路城模型で省略されている南側本丸(備前丸)を再現
というもので、これがこの本のメインコンテンツになると聞いていたので、これは何があってもやり遂げねばならんとこのウエブサイトも一時休止して、心血注いで作りました。要望どおり天守手前の本丸を拡張したので見た目のバランスを合わせるために東側も拡張し、現代の姫路城の姿を再現してあります(作ったのが2010年なので平成の大改修前の姿です)。

気負い過ぎて納品後に体調を崩してしまったりと不覚を取ったのですが、その甲斐あってか掲載は全ページの1/3程をも占めて表紙にも使われる破格の待遇となりました。本の内容の詳細に関しては、「ツールレビュー」のページに載せてありますのでそちらをご覧ください。




2011年の全日本模型ホビーショーの広告に使われる!

この姫路城はその後童友社さんにお貸しし、2011年の全日本模型ホビーショーの広告デザインに使われたり、会場内の同社のブースにて展示されました。


2011年の全日本模型ホビーショーのポスター 童友社のブースに展示された1/500姫路城



1/500プレミアム姫路城開発の参考に

さらにその後は、平成の大改装を終えた姫路城に合わせて去年発売された1/500プレミアム姫路城開発時の参考資料となりました。具体的にはベース形状だそうで、確かに南側備前丸とそのまわりのデザインはほぼ同じですね。



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そしてそんな大役を終えて今年、6年ぶりに1/500姫路城が手元に戻って来ました。
本の発売からも数年経っている事もあり、このウェブサイト掲載も許可が降りましたので、今回こうしてModel Galleryに加える事になりました。
1/500 姫路城 製作記

製作中の写真は残してあるのですが、さすがにそれまで載せるのははばかられますので、ざっくりとだけ数点の写真を上記サムネイルにもあるページに載せました。


城プラモ本「続 築城指南書」には製作記が事細かく33ページにも渡って載っていますので、ご興味を持たれた方はぜひ買っていただけたらと思います(高いけど・・・)。m(_ _)m





また、今回姫路城が手元に戻って来たとき、長い遠征のせいであちこち破損していましたので、その補修記をブログにアップしてあります。

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