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フジミ 1/24 痛フェラウマウマデカール、1/24 フェラーリF430スパイダー使用 |
1/24 痛車 ウマウマフェラーリ 制作記 |
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第2回: 外装・内装のディテールアップ
メッシュグリル加工

ヒケ取りも兼ね全体をサンディングしてパーティングラインを削り取りますが、フェンダーのプレスラインのエッジを一緒に落としてしまわないよう注意深く行いまます。
また、痛車はデカールの重ね貼りや厚めのクリアコートなど通常よりパネルラインが埋まりやすくなるので、けがき針でより深く彫り直しておきました。

フロントフェンダーのスリットはパーツの合いがイマイチなのでパテ処理してしっかり合わせ目を消しておきます。
ここの奥のメッシュは再現されてませんので、後でエッチングで追加するつもり。

エンジンフード左右の抜けてないメッシュは、エッチング再現のためにくり貫きました。

後ろはテールランプの間と、ナンバープレートがくる位置の下にメッシュがあるのこれらもくり貫きます。
後者のメッシュ部分は裏側にシャーシとの接合ピンが付いてますので、プラ板でピンの下に土台を作って、ピンを支える部分を移動させてから削り取りました。

フロントバンパーのインテークのメッシュはキレイに抜けているのですが、ここもくり貫いてエッチングに置き換えました。というのは、素材を統一しないと見た目がちぐはぐになるからです。
エッチングはファインモールドの AE-12メタルメッシュ・あみ目ひし形09(Joshin web)を使用。これにはメッシュのクロスする部分の重なりが再現されていて、表裏があるので間違えないように注意します。
キャビンの修正

プラモデルのキャビンは何故かやたら角張ったものが多いですが、このF430スパイダーも例に漏れずカクカクですので、ヤスリや荒めのペーパーで全体の角を落としてやわらかい感じにします。

背面はモールドが間違ってるだけでなくボディとのツラがちょっと奥まっているので、プラ板で作った背面を接着するためモールドを削り取りました。

ドア後ろのビームも同様にツラが奥まっているので、修正するためまずドアとビームを切り離します。切り取った跡はパテで整形しておきます。

ビームにはプラ板のスペーサーを挟み、もっと手前に出してボディとのツラが合うよう調整しました。

ボディ側のコブにあるスリットをエポキシパテで塞ぎ、形も若干修正しました。
省略パーツ自作

プラ板でキャビンの背面を作り直しました。

その背面に装備されている小物入れぽいボックスを自作。

コブの真下にあるシートベルト収納口付きビームも自作。
サーフェイサーを部分的に吹いて表面処理がキチンとできてるか確認し、自作パーツを仮組みしてみました。
ボディとのツラが修正されたのと、エンジンルームが見えてしまう隙間がなくなりました。背面には地図等を入れるネット型ポケットがまだ付いてませんが、これも塗装との絡みで最後に取り付けます。
フロントピラー内張り

フロントピラーの内張りは省略されています。まあそれが普通ですけどね。
でもそれが丸わかりなのは興ざめなのでプラ板で自作しました。実車画像を見ると断面が三角形になってるみたいなので、一応その辺も再現してあります。

スポットランプも再現しました。
透明パーツ部は内側にアルミテープを貼り、曇らないよう透明エポキシ接着剤で接着してあります。
裏側にはピラーとウインドウの段差に合わせるための段を付けています。

出来上がった内張りパーツ一式。
サンバイザーもプラ板での自作。手抜きせずにきちんと角を落として丸みを付けたり、フック部分のモールドを入れました。

スーパーツイーターを内蔵しているドアミラー内側の三角コーナーパネルを自作。

このパーツはピラー、ドア内張り、ダッシュボードの三面に接しているので、側面の角度の精度がキモです。しつこいくらい何度も仮組みしてピッタリとフィットするよう調整しました。
またドア内張りのハンドルが一体成形のため中が抜けていないので、削り落としまして自作しました。パワーウインドウ等のスイッチパネルも省略されていますので追加しています。サイドウインドウ境界のゴム枠も再現。
ハンドルコラム

ハンドルコラムは例によって裏側が空洞なのでエポキシパテで埋め、イグニッションキーシリンダーのあるバルジが省略されてますので、これを再現しました。
作業のジャマになるコラムレバーは切り落とし、ノブのみ残して真鍮線に置き換えます。
ちなみにステアリングもスポーク裏側が空洞ですので埋めておきました。

仮組みするとこういう感じ。
普通はほとんど見えない箇所なので、今までの作品では適当に作っていましたが、今回はバッチリ見えますから出来るだけ本物に似せるよう努力しました。
ネット型ポケット
キャビン背面にあるネット型ポケットを自作しました。
網部分はフロントグロルにも使ったファインモールドの AE-12メタルメッシュ・あみ目ひし形09(Joshin web)ですが、うっかり交差モールドを裏側に貼り付けてしまいました。
撮影後に気付いて現在は修正済み。
フロア関係パーツ

助手席足元のフットレストが省略されているので、ファインモールドの AG05 汎用アクセサリーステンレス帯金015 丸穴 幅狭(Joshin Web)を貼り合わせてこれを再現しました。
プラ板に穴を開けたりとか色々試したのですが、この大きさのパーツで満足できる精度を得るのは不可能でして、最終的にこの方法のみが残りました。

継ぎ目を溶きパテで埋め、サンディングしておのおのの高さを揃えて一枚モノの金属板に見えるようにします。
このあと塗装で継ぎ目を完全に消して出来上がり。

粗目サンドペーパーでフロアマットを作りました。
これにて内外装のディテールアップ終了。次回からは塗装作業です。
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