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アオシマ 1/700ウォーターラインシリーズ
日本海軍航空母艦 蒼龍 制作記 |
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第5回 煙突・無線マスト台座の制作
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煙突の制作
キットの煙突は排煙口が抜けてなくムクのプラスチックの板切れで、このキットのワースト1パーツです。
プラ板とエポキシパテでスクラッチしました。左の少し長目なのが一番煙突で右が二番煙突。
蒸気捨管を作ります。
全部真鍮パイプで作るとコスト高になるし曲面になじみにくいので、伸ばしランナーの先端だけに真鍮パイプを継ぎ足しています。
ここの継ぎ目が目だってしまうとウソがバレバレになるので、表面処理をしてきちんと消してやります。
非常排煙口蓋の上にあるジャッキステー(作業員足場)を作ります。
断面が平行四辺形のプラスチックのムクを作り、これを治具にして0.2mm真鍮線【ノースポート】を何重にも巻き付けてクセをつけます。
この真鍮線をカットすると、こんな風に同じサイズの平行四辺形が4つできます。
これがジャッキステーになるわけですが、煙突のカーブに合わせるためにペンなどの丸い棒を上から転がして少しだけ丸みをつけます。
これを煙突の非常排煙口蓋に取り付けます。
画像ではわかりにくいですが、ジャッキステー1つにつき6本の支柱で支えてほんのわずかだけ表面から浮き上がらせています。
蒸気捨管も煙突の曲面に合わせて両側面に取り付けます。
さらに0.2mm真鍮線を現場合わせで曲げ、2本のコの字型ジャッキステーを取り付けます。1番煙突と2番煙突では形が微妙に違うので、ジャッキステーの形も同じように変えています。
今回の作品では、船体側のジャッキステーはオーバースケールにならないためにテグスで作りましたが、煙突のぶんだけは真鍮線で作ったほうが立体感が出て模型映えするように思えます。
最後にファンネルキャップを取り付けます。
先に煙突内を黒で塗っておき、ファインモールドのAE09 汎用アクセサリー メタルメッシュ長方形・0914【Joshin Web】を排煙口に貼り、形に合わせてカットします。
そのままではいかにも貼り合わせた感モロ分かりなので、溶きパテで段差を埋めたあとにペーパーがけをしてツライチにしてやります。
飛行甲板を載せて、それぞれが干渉しないように位置関係を調節しました。
無線マスト台座
無線マストの台座は4基それぞれが全く違う形をしています。
取付け箇所は舷側の張り出し構造物側面といったかなり凸凹した部分ですので、何回も仮組みしてピッタリ合うように調整しました。
舷側に無線マスト台座を取り付けました。これは右舷の画像。
蒼龍は公式資料がほとんど現存しない艦艇で、台座の取り付け位置の高さが資料ごとに違っていますので、それぞれの解釈を適当にチョイスしています。
支柱支持具
機銃スポンソン支柱に付いてる支持具をファインモールドのAG05 汎用アクセサリーステンレス帯金015 丸穴(幅狭)【Joshin Web】で再現しました。
こうして火器類やマスト、安全ネットといった細かい装備を除けばディテールアップ作業は一通り終了。ここまで来るとすっかり蒼龍らしくなりました。
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