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アオシマ 1/700ウォーターラインシリーズ
日本海軍航空母艦 蒼龍 制作記

 第4回 艦橋の制作

艦橋は軍艦の顔なので、他の箇所の倍以上の密度で作り込みました。



これがアオシマキットの艦橋。
最初から純正パーツには期待してませんでしたが、いくらなんでもこれはあんまりです。

なのですべて作り直すことに。





羅針艦橋



0.3mmプラ板に羅針艦橋の平面図を描いて切り出して組み立てます。窓枠はファインモールドのAE18 汎用アクセサリーメタルメッシュ正方形・09【Joshin Web】を使用。

窓の下縁に細切りした0.3mmプラ板で増加装甲を付け、艦橋後部には伸ばしランナーと0.3mm真鍮線で作った双眼望遠鏡を2基取り付けます。



羅針艦橋の半円型後部外壁と内装パーツを自作して互いを接着しました。
画像ではわかりにくいけど、両者は微妙に段違いに組まれています。



後部外壁部分を双眼望遠鏡にかぶせる形で、羅針艦橋左舷にツラを会わせて取り付けます。

向かって左の覗き窓と右の出入り口から2基の双眼望遠鏡が見えており、内部は両舷へ通り抜け出来るようになっています。
今回はこの構造をきちんと再現したかった!


艦橋内部に羅針儀と双眼望遠鏡を取り付け、舷側に手すりを取り付けます。とぎれとぎれになっているのは後でそこにラッタル(はしご)を取り付けるため。

なお、窓外側の下縁の増加装甲は分厚すぎたので、ペーパーがけして半分ほどに薄くしました。





下部艦橋

下部艦橋はプラ板の積層からの削り出しです。

後部にある下部艦橋甲板を作ります。ここで使用している手すりは、ファインモールドの手すりセット(旧)の艦橋用の支柱の間隔が狭いタイプ。

また一階と二階の間の溶接部を伸ばしランナーで再現し、さらにピンバイスで穴を開けて舷窓を設けました。





羅針艦橋と下部艦橋の取り付け

羅針艦橋を下部艦橋に対して右寄りに中心をずらして取り付けます。
位置関係としては、羅針艦橋後部の曲面が下部艦橋後部の曲面とツライチになるようにしています。

羅針艦橋が右寄りにずれてるのは飛行甲板側への張り出しを極力抑えるためで、蒼龍には加賀の艦橋と同じ構造が採用されていました。



信号用探照灯フラットの底部に梁を入れ、次に手旗信号台とその支柱を取り付けます。

さらに飛行機発着艦指揮所の支柱も取り付けます。これは先が窄まった形なので、伸ばしランナーから削り出して制作。



信号用探照灯フラットに手すりを取り付けます。
ここの手すりは一段タイプなので、二段手すりを一段切り取って使いました。
ご覧のとおり手旗信号台は羅針艦橋よりわずかに低い位置に取り付けられています。

信号用探照灯フラット支柱には下部艦橋の真ん中あたりから支持架が付けられていますので、これも再現します。

糸はんだを溶かして作った従羅針儀(球形のヤツ)を下部艦橋甲板に設置し、ラッタルを取り付けました。





上空直衛指揮所

上空直衛指揮所のブルワークにはテーパーが付いてます。(裾広がりの事)

テーパーが付いたブルワークを一枚板から作るのは大変なので、各面をバラバラに切り出してそれを組み合わせました。模型映えを狙って実物よりオーバーに角度を付けてます。



今回制作してる蒼龍は開戦時の1941年12月ごろの姿でして、上空直衛指揮所が拡張されてます。

0.3mm、0.2mm真鍮線と0.5mm真鍮パイプを組み合わせて2キロ信号灯とその支柱を作りました。

ライオンロア真鍮線各種【ノースポート】



方位測定儀(ループアンテナ)、1.5m測距儀、双眼望遠鏡などの自作した各艤装を上空直衛指揮所に取り付けます。左舷側の空いてるスペースには探照灯(サーチライト)が付くのですが、これは塗装後に付ける予定。

頭頂部の94式高射装置は、プラ棒と0.5mm真鍮線、ビニールチューブを組み合わせて作りました。





仮組み

艦橋内の塗装があるため、まだ上空直衛指揮所と羅針艦橋を接着できませんので仮組みしてみました。

信号用探照灯フラットには上空直衛指揮所と同じく探照灯が塗装後に設置予定。



左舷後方から。
下部艦橋基部に備え付けの黒板も塗装後に設置予定。

なかなか蒼龍らしい良い艦橋が出来上がりました。


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