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アオシマ 1/700ウォーターラインシリーズ
日本海軍航空母艦 蒼龍 制作記

 第6回 飛行甲板の塗装、安全ネット、滑走制止索

空母模型の命である飛行甲板の塗装。ひたすらマスキングのくり返しで根気との勝負です。



木甲板の塗装

鉄甲板と伸縮継手をマスキングして、まずはタンを一面にベタ吹き。

木板を一枚ずつマスキングし、微妙に違う色で継ぎ目を表現していきます。以前作った赤城と加賀では横方向のみの塗り分けでしたが、今回は縦方向にも行いました。9色ほど使っています。



今度はぼかし作業。

そのままでは色の段差がどぎつすぎて木目らしく見えませんので、かなりシャブシャブに薄めたホワイトやイエロー、レッド、スモークなどのクリアーカラーを幾重にも吹き重ねて段差をぼかして自然に見えるようにします。また全体を見ながら色味の偏ったポイントに修正を加えます。





鉄甲板の塗装

今度は木甲板部をマスキングして鉄甲板の塗装です。
まずは艦首・艦尾の鋼板が敷き詰められてる部分。ここは船体色よりひとまわり明るい色なので、クレオスの『軍艦色1』を吹きました。


甲板の枠部分は、クレオスの『軍艦色2』をやや明るく調色した色を吹きました。





甲板標識の塗装
空母の甲板標識はその時期により随時変更されており、中でも現存資料の少ない蒼龍は同時期においても見る資料ごとに違っているという有様ではっきりしません。
現状ではピットロード社の1/700レジンキットの『1941年版蒼龍』のマーキングが比較的新しい考証を元に作られていますので、今回は基本的にそれに準じて塗装しました。



エレベーターを飛行甲板に仮組し、中央線などの白線をベースホワイトでマスキング塗装します。



艦尾の紅白縞模様の着艦標識のマーキングには諸説があり、今回は左右が前方に大きく張り出した説を採用しました。
赤色はレッドとシャインレッドを半々に混ぜ、やや明るめに調色しています。



艦首の風向標識と『サ』の対空識別標識をマスキング塗装。

当初はピットロード製のDP-031/700 日本海軍デカール【ノースポート】を使うつもりでしたが、いざ貼ってみると発色が塗装と差があってやや不自然。特に蒼龍の対空識別標識は中心線と交差するレイアウトなので、それが余計に目立ってしまいます。
というわけで塗装で再現することにしました。

これも風向標識と同じ理由で、線を資料より細めに調整しています。
最後に鉄甲板に黒、木甲板にオリーブドラブでウォッシングによるスミ入れを薄めに行って少しメリハリを付けました。


安全ネット
このパートの作業は飛行甲板用エッチングパーツの取り付けです。
使用した主な製品は、

まずは人員救助網。

塗装の完了した飛行甲板を汚さないように、まずは全部マスキング。
ジョーワールド製品を取り付けました。



次に飛行機救助網。

これもジョーワールド製品です。少し上へはね上がったように支柱に角度を付けて、ネット部分にはクセを付けて『たるみ』を再現しました。





着艦標識張出し部

艦尾の着艦標識の左右の張出し部は、キットでは飛行甲板に一体成型されていたのですが、あまりにショボイので切り取ってエッチングパーツに交換。使用したのはトムスモデルのPE51WWII日本海軍空母用1【ノースポート】のパーツ。これを蒼龍用の長さにカットします。

トムスモデル社パーツは極薄の真鍮製のため、ちょっと触っただけでもクニャリと曲がってしまうほど柔らかいので、こんな突起した部分に使うのはとっても不安です。
なので裏側に0.2mm真鍮線で補強を入れました。



補強の0.2mm真鍮線をそのまま差込ピンにして飛行甲板に取り付けます。

表面のグレーチング板はトムズモデルのパーツにはありませんので、ファインモールドの汎用アクセサリーからAE06 汎用アクセサリー メタルメッシュ正方形・03【Joshin web】 を切り出して代用しました。





着艦制動索・滑走制止索

着艦制動索基部はファインモールド製品。ワイヤーは0.3号(0.09mm)のテグスを着色して使いました。



第一・第二滑走制止索はファインモールド製。艦首寄りのワイヤーが再現されてませんのでテグスを使用しました。

一番下の第三滑走制止索は形状が他のものと違っていてパーツ化されてませんので、手すりパーツから自作しました。



やり直しはききませんから位置をずらしたりて失敗しないために、マスキングテープでガイドを作りました。

第一・第二滑走制止索の斜めワイヤーは、テグスを飛行甲板側に穴を開けて取り付けました。





こうして飛行甲板の制作は完了。


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