|
HOME>ツール レビュー>This page
|
|
静音性と堅牢さで模型用コンプレッサーのベストセラー機であるMr.リニアコンプレッサーL5の上位機種として、同程度の駆動音とそれを上回るパワーを売り文句に2007年12月に発売されたクレオスの新型機「Mr.リニアコンプレッサーL7」。
Mr.リニアコンプレッサーL7は以下の形態で販売されています。
リンク先:あみあみ
私が買ったのは最後の「L7 エアブラシセット」。塗装に必要なもの一切合財が入ってるフルセットです。
Mr.リニアコンプレッサーL7 エアブラシセット内容物一式
発砲スチロールの緩衝材は今時ちょっと時代遅れな気が。
コンプレッサー外観 寸法は長さ170mm× 横142mm × 高さ185mmで、L5より一回り大きくなっていますが、それでもコンパクトな部類です。
今まで使っていたタミヤスプレーワークHGコンプレッサー REVOとの比較実験を行いました。使用ハンドピースはセット付属のクレオスプロコンBOY WA 0.3mmです。
吐出量 レギュレーターを最大開放し、ハンドピースの噴射ボタンをいっぱいまで引いてA4普通紙に横一文字にサッと線を引いてみました。紙との距離は20〜30cmくらい。 今までREVOを使っていた身としては気持ち良いくらいブシューと出ます。代わりにカップ内の塗料の減りもREVOの倍くらい。
圧力 個人的な感想ではL7のパワーは体感的にREVOの倍でした。
● タミヤスプレーワークHGコンプレッサー REVO
● GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサーL7
つまり「体感的」にではなく、本当に倍の差があったということです。
ウレタンクリアー塗装 さて今度は実践編です。 使用したウレタンクリアーは精密屋ウレタンクリアー。
● タミヤスプレーワークHGコンプレッサー REVO 使用ハンドピースはオリンポスPC-101 0.3mm。レギュレーターを介さずにエアーホースと直結してますのでコンプレッサーの規定圧そのままです。
● GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサーL7
ご覧の通り差は歴然でした。 ※追記(2012/05/24)
夜の作業が多い私にとって音の大きさは最も重要視するファクターのひとつで、ダイヤフラム式でなくリニア式のコンプレッサーを選んだのものそれが理由でした。
音量&音質 音量は静かなコンプレッサーの部類に属すると思われ、体感的にREVOの半分〜2/3程度。
また、後日プチコン、L5、L7の各作動音を聞き比べる機会がありました。
※L7はエアーブラシ(厳密にはエアーブラシのホース)に繋がずに単体だけで作動させるとびっくりするくらい大きな音が出ます(パッケージにも記載あり)。店頭などで作動音を試し聞きする場合はその点を確認したほうが良いでしょう。
振動
L7はほぼ無振動で、床に直置きしても響きません。これもREVOを使用していた自分にとって感動モノでした。(だってREVOは振動対策で座布団の上に置いてたもん)
買い替えて良い事ずくめのL7ですが、しばらく使っているうちに弱点もいくつか発見しました。とはいってもL7本体にではなく、それを取り巻くクレオスのエアブラシ関連ツールの弱点でした。
圧力計付レギュレーターに関して クレオスのレギュレーターは減圧機能で減圧値を設定しても、まず通常どおりにエアーが送られる構造になっています。そのためハンドピースの吹き始めは必ず最高圧力になっていて、そこから設定した値まで圧力が下がるのに1秒程度のタイムラグが発生します。
とはいってもやはり吹き始めから設定圧できちんと出て欲しいという人のために対策はいくつかあります。
私は2番のドレン&ダストキャッチャーUを追加購入しました。
エアーホース&エアブラシスタンドIIに関して さてこのL7/エアブラシセット、ご覧のように設置して使っていたのですが、私の作業机は座卓タイプなので床までの高さがないために2mもある1/8ストレートホースを持て余してしまい、ねじれたり絡んだりと取り回しの悪さになんとも困りました。なんでL5セットのように最初からスパイラルホースを付けなかったのか?やはり値段対策なのでしょうか。
使用感の差を調べるため、メインの「プロコンBOY WA」には1/8(S)ホースを、サブの「PC101」にはPSホースを使用しています。
ホースに関することでもうひとつ不便な部分があります。それはレギュレーターとコンプレッサーの間の長さが約50cmと短いことです。 L7セットのレギュレーターはコンプレッサー側でなくエアーブラシスタンドに取り付けるタイプなので、このホースの長さでは両者を離して置くことができません。
これに対しても対策を考えました。
対策1と2の「Mr.エアーレギュレーターIV」と「Mr.直付けエアブラシホルダー」は今年9月発売の新製品でして、L7のフレームに直付けするデザインなので占有スペースはほぼL7だけの分で済みます。(L5にも使用可能)
私は対策3をとりました。 ホース終端のレギュレーター側は外せないように固定されているので、コンプレッサー側の終端を延長します。
リニアコンプレッサーL7を購入から2ヵ月半使ってみた評価です。(10段階評価)
《サイト内関連ページ》
コンプレッサーは模型用ツールとしては高価格商品なので極力安く買いたいのが人情。
クレオスのコンプレッサーが送料無料で40%引きという条件は、私が調べた限りではネット通販最安値でした。(送料は自動配信の注文確認メールでは自動計上されてますが、後日届く請求明細メールにて相殺されていました) ※PS309とPS319が新たに追加されました。(2014/04) リンク先:あみあみ (2008/09/05)
※追記(2010/04/19) 今はこんな風にエアブラシ4本体制になっています。
L7と同価格帯コンプレッサーでどちらにするか迷った結果、エアテックスAPC-002選ばれた方からレビューをいただきましたので対抗機種の参考として載せておます。
APC-002基本動作説明
購入から半年近く使い続けて性能にはとても満足しているとの事です。L7と同程度の予算でパワー優先ならこちらが良いかと。
|
|
▲ このページの上へ
HOME>ツール レビュー>This page |
メール 画像・文章の転載・二次使用について 掲載広告と免責事項 |