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フジミ リアルスポーツカーシリーズ No.86 |
1/24 メルセデスベンツSLS AMG だぶるじぇい痛車 制作記 |
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フジミの1/24 メルセデスベンツSLS AMGを作ります。しかもオリジナル痛車にします(笑)。
さてキットの素性ですが、新発売になった当時にブログでレビューしましたので詳細はそちらをご覧ください。
第1回: ボディ、シャーシーの制作
エッチング用加工と表面処理
このキットは同梱のエッチングを使う場合、大体の箇所がプラパーツと置き換えるだけでボディ側に加工なしでOKなんですが、一部くり貫き加工が必要な箇所が存在します。
その一部というのがフロントバンパーのインテークなんですけど、細長い箇所なんで結構面倒です。
こういうとき電動工具があると俄然便利でして、ハイスカッターを挿したリューターでくり貫きます。
痛車はデカールの重ね貼りや2回以上のクリアコートで塗膜が厚くなってパネルラインが埋まりやすくなりますので、ラインチゼルで溝をより深く彫り直します。
サンディングしてヒケとパーティングラインを取ります。
このクルマのボディは基本曲面構成なので、スポンジヤスリが表面にフィツトして便利です。さらにペンサンダーを使うと楽で早い♪
ボディ塗装
SLS AMGの公式サイトを見たら白のロードスターモデルがとても美しかったのでボディ色は白に決定。ただし単なる白では芸がないのでパールカラーにすることにしました。
現在最もキレイなパール塗料のひとつであるクレオスのMr.クリスタルカラー・ムーンストーンパールを使います。
まずグレーサフを吹いて乾燥後に600番ペーパーで軽めにサンディングして最終表面処理完了。
次に下地色のGXカラークールホワイトで塗装、そしてムーンストーンパールを吹きます。
ムーンストーンパールはちょい厚めに吹き重ねて色調を濃いめにしました。
最後にGXカラースーパークリアーIIIでごく軽めにコートして、デカールを貼る下地塗装完了。
シャーシー塗装
シャーシーは精密なディテールが見事に再現されていますが、エンジン、ミッション、排気管などすべての機器が一体成型なのでマスキング塗装します。
かなり細かい凸凹に合わせて地道に貼り込んでいく作業なので丸3日ほどかかりました。その時間と労力を考えたら、価格が5〜600円上がってもいいから別パーツ化して欲しいですねえ・・・
サスアーム、エンジン、エギゾーストなどそれぞれ違う色で塗装するので、そのたびにマスキングを幾重にも重ねて吹いていきます。
さらにスモークやクリアカラーを吹いて金属の陰影や焼け色を表現します。
塗装を終えたシャーシー。
サスアーム、ビームは8番シルバー、エンジン、トランスミッション、プロペラシャフトはスターブライトシルバー、エギゾーストパイプはスターブライトジュラルミン、シャーシーはジャーマングレー、プレスラインはセミグロスブラックを流し込んでシャドー表現、全体エッジにメタリックグレーと8番シルバーでドライブラシによるハイライト処理、鋲頭は見映え優先でゴールドに塗っています。またガイアカラーのスターブライト系はメタリックマスター希釈しています。
ブレーキキャリパー塗装
ブレーキはディスクが別パーツになっており、ハブとキャリパーが一体成型なので、先に全体をジャーマングレーで塗ってから、キャリパーをスターブライトゴールドでマスキング塗装しました。
そしてこの後キャリパーにAMGロゴのデカールを貼りクリアコート。乾燥後に研ぎ出しして仕上げます。
ネジ埋め
ディスプレイベースに固定するための3mmナットを取り付けます。場所は前後サスアームの下あたり。瞬接で付けただけでは強いショックやトルクが加わったときに外れる恐れがあるので、エポキシパテでまわりを固めてしまいます。
ネジ締めのときボルトの先がアッパーアームのビームに接触するかもしれないので穴を開けておきました。
フロントグリルのエンブレムの処理
フロントグリルに付いてる大きなエンブレムと両横に伸びるブレードは、実車画像をよく見ると突端のみがクロームメッキ処理されており、残りの部分はシルバー塗装、そしてスリーポインテッド・スターの内側は黒になっています。
これを再現するためにまず全体に8番シルバーを吹き、マスキングして黒塗装→メッキシルバーNEXTを吹いてみましたが、なんか自分のイメージと違う・・・クロームメッキ部分の主張があっさりしていて物足りなく感じるのです。
そこで塗料を落として今度はメッキシルバーNEXTの代わりにハセガワのミラーフィニッシュを貼ってみたところ、良い感じになりました。
そしてこれをエッチング製メッシュグリルに取り付けるのですが、スリーポインテッド・スターの裏側に付ける一回り細かい目の円形メッシュには方向性があり、正面から見て菱形になるのが正解です。エッチング取付図の写真は升目になっていて間違えているのでご注意!
ヘッドライトユニット
ヘッドライトユニットはつや消しブラックと組立図には指定されているのですが、実車はもう少し明るい色に見えるのでニュートラルグレーで塗装しました。
バイキセノンヘッドライトは魚眼レンズ部がユニットと一体成型になっていて透明じゃありませんので切り飛ばし、代わりにクリアパーツのランナーから削り出したレンズに交換しました。
ヘッドライトの上下にあるLEDライトはメッキシルバーNEXTで塗装。
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