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タミヤ 1/12 SCALE ビッグスケールシリーズ改造
マクラーレンMP4/6ホンダ 制作記 
〜第二章〜


■エンジン周辺の制作

エンジンブロックはネジ山を金+銀で丁寧に塗ってやると感じが出ます。それからブロックとアンダーパネルとの間を接合するロッドと、カムカバーとを接合するテンションワイヤーを真鍮線で再現します。
エア・ファンネルカバーはカーボンデカールが貼りにくいので何枚かに切り分けてマークソフターを使いました。
ネジ山を塗ると、アクセントになってエンジンにメリハリが出る。 エア・ファンネルカバーのカーボン目の向きに注意。これだけの曲面なので、数枚に分けて貼りこむ。


スロットルワイヤーとクランクはキット純正のままだとあまりにダサいので、真鍮線とプラペーパーでシャープに作りなおしています。
排気管は伸ばしランナーで溶接の継ぎ目を作り、サーモスタットを真鍮パイプで再現しました。色はスモーク、クリアブルー、クリアイエロー、クリアブラウンを幾層にも重ねて吹いて、深みのある焼き色を表現しました。写真ではあまり出てないのが残念。
真鍮線、ピアノ線、プラペーパーで作り直したスロットルワイヤー関係 数種類のクリアカラーを吹き重ねた排気管の焼き色。集合管連結部にある金色の突起物がサーモスタット


パイピングですが、電装品系コードはコック式のプラグは爪楊枝の柄の部分を使い、金属色を塗ったあとに熱収縮チューブを被せて再現しています。

冷却系のパイプはモデラーズ製のメッシュホースに取り替えました。そして取付部のコックはホースジョイントセットのバルブにハンダ線をつけてメッシュホースとの継ぎ目は熱収縮チューブを使って再現しています。。
コック式プラグは爪楊枝の枝に熱収縮チューブを被せ、ライターであぶって縮ませて作る 冷却ホースのジョイント部はホースジョイントセットとハンダ線で作る



■タイヤのディテールアップ

F−1タイヤタイヤテンプレートを使って「GOOD YEAR・EAGLE」のロゴとシリアルナンバーを吹きつけます。
タイヤは中空構造になっていますので、吹きつけをしてからホイールにはめ込むと、サイドウォールのロゴがひび割れしますので、先にはめ込んでから吹きつけしたほうがいいでしょう。

このごろは塩ビ用のカラーも売られているので、それを使うのもよいかと思います。
あと、タイヤの中央のパーテングラインにラインを入れて、さらに書き文字をいれます。

そのほかタイヤタグをはり、虫ピンを根元でカットしたものをさかさまにしてエアバルブを作り、アルミ箔からバラストを作って貼りつけました。
  



■カウルの制作

フロントウイングは、翼端板とボーデックスジェネレーターを一体化し、断面を薄く加工してテンションワイヤーを真鍮線で再現しました。キャノピーは、塩ビ板のヒートプレスで作りなおし虫ピンでカウルに取りつけます。なお、キャノピーのブラックアウト部分は裏側から塗ります。「Malboro」ロゴは当然入ってないので市販品から持ってきます。あと、カウルはエンジンやサイドポンツーンがかぶさる個所を、追加したコードが干渉しないように削ります。また、後端部も出来るだけ薄く削って薄型カウルを表現しました。
キャノピーはヒートプレスし、虫ピンで止める 翌端版とボーデックスジェネレーターは一体化する カウル後端とディフューザーは断面を薄く削る



■リヤウイングの制作


このキット唯一の欠点がリヤウイングです。
まだ、スライド金型が実用化される前なので、翼端板にサンドする構造ですが、これがとても組み立て辛く、しかも強度不足です。
そこで接着剤だけでなく虫ピンを芯にしてウイングを固定するようにしましたが、それでもまだ強度不足です。
支柱とウイングの接合部を根本的に自作しないと強度は保てないでしょう。



■塗装

基本塗装はピュアーホワイトと蛍光レッドで行い、ペーパーがけとコンパウンドで磨いてデカールをはります。それからクリアをデカールを侵食しないように何回かに分けて薄く吹きますが、インダクションポッドのMalboroロゴをすこし溶かしてしまいました。ラッカー性のクリアを使うときはみなさん気をつけましょう。
そして一週間くらいよく乾かした後にもう一度ペーパーがけとコンパウンドで磨いてカウルは出来上がりです。
アンダーパネル底は強めのウエザリングを行いましたが、ちょっと毒々しくなってしまいた。
アンダーパネル



■ベース台

すでに純正の「タミヤ・アクリルディスプレイケースA」が製造中止になっていましたので、アクリルサンデーを切り出して自作しました。名前の入ったプレートはPCで作りました。しかし15,000円くらいかかってしまい、買うより高くついてしまいました。



■アクセサリー

セナ選手のヘルメットは、限定スペシャル仕様のキットのみに付いてくるドライバー人形のを顔をくりぬいて作りました。
インナーパッドはエポキシパテを盛りつけてます。
バイザーのHONDAステッカーはPCによる自作です。

キャンギャルはBANDITの「林浩己アートフィギュアコレクションNO2」の森○千里風のものをマルボロカラーにしました。でも完成したら大石恵になってしまった。
こいつはガレージキットなので価格は当時で3,200円もしました。実に高くついたアクセサリーです。こういうの大手メーカーが精度のいいもの出したらいいのになあ。




■あとがき

今回の制作は大変でした。一度作るのを止めたキットを再開するのってすごく精神力がいるのに、それだけでなく9ヶ月も残りの製作にかかってしまって全部あわせると1年近くかかってます。

それだけの間創作意欲を維持するのがまた大変で、当時のビデオを観たりして気持ちをなんとか高めてましたが、最後のほうは苦痛でした。
それをどうにか完成にこぎつけたのは、やはりキット購入日にセナ選手が事故死したことの因縁による彼への鎮魂の気持ちがあったからだと思います。故アイルトン・セナ選手のご冥福を心からお祈りいたします。


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