マクラーレンMP4/6ホンダ 製作記 |
■はじめに
このキットが完成したのは1998年のことですが、買ったのは忘れもしない1994年のことです。
そう、あの「音速の貴公子」ことアイルトン・セナ選手がサンマリノGPで事故死した日です。
その日は近所の某有名模型店でこのキットを買ってきて、家で部品を眺めていたとき、FMラジオでセナがレース中に事故を起こして重体であるとの速報が入ってきてびっくりしました。
そしてその晩のフジTVF−1中継の番組中にセナは帰らぬ人となってしまいました。解説の今宮純氏がすすり泣きながら話していたのを今でもよく覚えています。
私は偶然にも同じ日に買ったこのキットになにかしら因縁を感じ、彼への鎮魂の意味を込めてこのキットを作ることにしました。
私はセナ信者というわけではありませんが、彼はホンダ第2期F-1参戦期にどのドライバーより多くホンダエンジン搭載車に乗り、さらにどのドライバーより多く優勝しました。そしてホンダの祖国日本を「第二の故郷」とまで言って愛してくれました。 |
セナはまさにホンダのドライバーでした。 |
日本にF-1文化を根付かせたアイルトンセナの功労を称えたいと思います。
このキットを作り始めてしばらくして壁にぶちあたりました。その当時の自分の腕前では頭の中に思い描いているようなものがまだ作れないと感じたのです。
そんなわけで製作は中断され、その次再開したのは実に4年後の1998年になっていました。
再開後の製作期間は9ヶ月と過去最長になりましたが、そのかわり自分では満足いく作品になったと思います。 |
1991年日本グランプリにて・Gベルガー、Aセナの1-2フィニッシュの名シーン |