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ハセガワ 1/700ウォーターラインシリーズ・ディテールアップ
旧日本海軍航空母艦 加賀 制作記


第三回: パーツの取り付け・細部の制作
第二章に引き続きスポンソン類の取り付けと、真鍮線やエッチングパーツによる細かいディテールの追加を行います。


■舷外消磁電路の取り付け
舷外消磁電路はファインモールドのAM05 日本海軍・舷外電路セット【ノースポート】 【Joshin Web】を使いました。

加賀の舷外電路の取り付け位置の資料は、現在一切残っておらず謎とされています。そこで学研ムックの太平洋戦史シリーズ (14) 空母機動部隊【amazon.co.jp】の、水野行雄氏による加賀のワイド折込カラー精密イラストを参考にして位置を決めました。

また、右舷最後部の高角砲座下には木甲板がありますのでプラ板で再現し、マスキングテープを貼っておきました。




■機銃座スポンソンの取り付け
スポンソン下の支柱はWLのおやくそくで三角形になっていますが、せっかくスポンソンを作り直したのですからここも0.8mm真鍮線で作り直します。
船体側とスポンソン側に支柱用の穴を開けますが、船体側を深く開けておけば支柱の長さをここで調整できて便利です。スポンソン側は逆にアタリ程度にしておかないと穴が貫通してしまいます。

また、実艦の機銃座スポンソンの下には放射線状・格子状に幾重もの梁が通っています。それをすべて再現するのは不可能ですが、それらしく省略した梁をつけるだけでも相当見栄えが全く違います。
(1)正面用梁 (2)奥行き用梁
(3)終端用梁 (4)連結用梁
0.8mm真鍮線を支柱にし、その周りに梁を画像のように接着します。最後に隙間を溶きパテで充填します。



船体中央部付近のスポンソンについては、トラス構造のエッチングパーツは、ピットロードから発売されているゴールドメダルモデル社のPE14 1/700日本海軍空母用から汎用パーツを流用しました。4.5m測距儀は赤城の時と同じく自作です。
左舷中央部艦橋下スポンソン 右舷中央部スポンソン




■左舷作業台の制作
この部分は、キットでは考証の古さから存在しなかった部分です。
0.5mmプラ板から台座を切り出し、0.8mmと0.3mm真鍮線で筋交い構造の支柱をしてやります。奥まった部分はあとから塗装が行いにくいので先に行っておきます。
この部分は作業台兼物資搬入口ですから、折り畳み式のスタンションと鎖で手すりが構成されていたと予想されるので、一段式の手摺りパーツをつけておきました。




■作業用足場(ジャッキステー)の製作
前部飛行機格納庫の左舷はキットでは舷外通路がありますが、これは間違いで本当はここには作業用足場が存在します。
そこでこれを0.2mm真鍮線を組んで再現しました。
この工作は技術的に難しい上にかなりのオーバースケールですが、「模型栄え」としてのその効果は絶大です。腕に多少自信のある人は一度試してみる事をお勧めします。




■グレーチング(格子)製舷外通路の制作
日本空母の舷外通路は、前方のものはグレーチング(格子)製、後方は下部ブラケットを包板に覆って波浪の衝撃に耐えるようにしたそうです。
それを今回はファインモールドの『AC15 メッシュパーツ5 ラジエーターメッシュ1(現在は生産終了)』を使って再現してみました。高角砲座支柱まわりに円状に沿っている部分はメッシュ枠の片側を切りとり、支柱に合わせて少しずつ曲げていきます。
左舷前部高角砲座まわり舷外通路 右舷前部高角砲座まわり舷外通路


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