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アオシマ 1/24 痛車シリーズ No.01
FD3S RX-7 「涼宮ハルヒの憂鬱」制作記
第6回 ボディ塗装&デカール貼り
やっと今回から痛車の制作記らしくなります。このキットの要であるボディ塗装とデカール貼りです。



ルーフ形状の修正
とあるFD3Sのオーナーさんから


「FD3Sの屋根は、通称『ダブルバブル』ということで2コブがあるというのが通説になっております。
しかし、実際にはそれらの2コブの間に実はもう一つの山の低いコブがございまして厳密には『トリプルバブル』形状になっております。」



という画像付きメールをいただきました。

なるほど、よく見ると確かにその通りです。うーむ、これは気付かなかった!




私は実車のオーナーさんや詳しい人が見てもウソッぽく見えない作品を作りたいという気持ちがあるので、ルーフ形状を再び修正することにしました。

エポキシパテを盛って中央の小さなコブを作ります。




で、こんな感じになりました。

すごい微妙だけど、一応3ツコブに見えるかな?(^^;
模型という事で実車よりオーバー目に造形してあります。





下地処理

内側全体をマスキングし、「サフ吹き→サンディング」の作業を3〜4回繰り返してパテ修正跡の消えたキレイな下地を作ります。

ボディ側面の上半分をマスキングして500番サーフェイサーを砂吹きし、ピッチ塗装のモールドを強調します。




こんな風になりました。





ボディ塗装

私はFDのボディカラーはイノセントブルーマイカが好きで、この痛車の完成見本もそうなので、それで行こうと最初から決めていました。

でも専用カラーが存在しませんので何か良い色はないかとネットを物色していたら、「あるいは模型でいっぱいの海」様製作のハルヒFDの青がとっても鮮やかで思わず目を奪われましたので、こちらのカラーレシピを使わせていただきました。


フィニッシャーズカラーのファンデーションブルーシーサイドブルー の組み合わせです。
にしてもフィニッシャーズカラーって塗料はともかく専用のピュアシンナーが250ccで735円とメチャ高で驚くわ!(リンク先:ホビースト・ボークスネットショップ)




まずは下地色としてファンデーションブルーを塗装。

隠ぺい力が強くてかなり薄い塗膜でも下地をしっかり隠してくれてこいつはスグレモノです。
青以外にもシルバーの下地にすると良い発色効果を得られるとのことで、使える幅が広いのも良いです。




次にシーサイドブルーを塗装。
使用感としては、さっきのファンデーションブルーと違ってスケまくりの塗料なので、下地色がないと恐らく正しく発色しないと思われます。
色はかなり鮮やかでメタリックの粒子が異常に細かい感じ。おかげで模型用メタリックカラーにありがちなオーバースケール感がありません。

またピュアーシンナーはサラサラ感が強くて揮発がかなり早いです。そして色がしっかり乗ってるわりには塗膜がメチャ薄く仕上がりますね。やはり値段相応の性能だと思いました。

デカールがドアモールや窓枠にかかる箇所がありますので、この後それらを塗装しておきます。





デカール貼り
この痛車デカールは発色には文句の付け所がないのですが、使い勝手としてとにかく薄くて透けやすいのが難点。苦労してる人いっぱいいると思います。

特に一番目立つボンネット上の「H」マークに涼宮ハルヒのイラストが重なる部分とそうでない部分でハッキリ色味が違ってしまいます。
左画像(あみあみ)
のデカールは試作品なので製品版はもう少し良くはなっていますが、それでも透けが目立つんですよねえ。



現実的な対処法としては、
  • 重なる「H」マーク部分を切り取る。
  • イラストデカールの下地に白デカールを敷く。
このどちらかかと。

私は当初前者で行くつもりでしたが、ここでも「あるいは模型でいっぱいの海」様が後者の方法で実践されてるのを見て、やはり白下地を用意したほうが発色が良いので変更しました。


というわけで下地用デカールの版下制作です。
スキャニングしたデカール画像を塗りつぶし、ドローソフトでトレースします。




完成した版下をMDプリンターでホワイト単色出力。
透け防止のため念を入れて2度重ね印刷しました。




ずれを防ぐためにリボンやバラけた髪などの突起部分と全体アウトラインを0.5mmほど切り取ってマージンを設け、段差や色みの差を少しでも減らすためにHマークと重なる部分を切り取ってみました。

2度重ね印刷じゃなく1度だけで十分でした。



上からハルヒのデカールを貼りました。

白の色身の差は透けなかったけど、このデカールはペラッペラに薄いので、この画像ではたまたま写ってませんがHマークと下地白デカールとの継ぎ目と段差が表面にクッキリ出てしまいました。

ここは後のクリアコートでフォローします。




マツダエンブレムのデカールは、キットのものはやや小さく、メタリックな輝きがあまり良くありません。MDプリンターのメタリックシルバーインクリボンでデカールを自作しました。

左がキットのデカールで、右がMDプリンター製。





クリアーコート&研ぎ出し
精密屋のウレタンクリアーでクリアコート。

ウレタンクリアーは溶剤系クリアーと違って表面を濡らすようにブワーッと吹いていくのですが、低圧ではクリアーの粘度に負けて表面が荒れるし、高圧すぎると気泡が混じりやすくなるみたいで、その辺の調整に慣れが要りますね。




72時間経過の完全硬化後、中研ぎを行なってデカールの段差を消します。

マスキングテープを貼っているのは、ピッチ塗装の面を誤ってサンディングしてしまわないため。




で2度吹き後に再度研ぎ出しを行ない、デカールの段差はきれいさっぱりなくなりました。

ただその分ボンネットは厚めにウレタンクリアーを吹いているので、塗装前にパネルラインを深く掘りなおしているにも関わらず、浅くなってしまいました。この辺は次回への反省点。




ウレタンクリアーは塗膜が厚めになるためピッチ塗装の梨地が寝ぼけるので、もう一度マスキングして溶剤系クリアーを砂吹き。




さらに窓枠に半光沢のスーパークリアーを吹いて質感を変えます。このとき窓枠にまでかかっているデカールは窓枠の上から貼っている設定ですから、そこはマスキングして半光沢クリアーが乗らないようにします。

そしてフロントスポイラーとフロントコンビネーションランプ枠、リヤの一番底のパネルをセミグロスブラック塗装。





ボディ塗装終了
こうしてどうにかボディ塗装終了しました。こんなに緊張したカーモデルの塗装久しぶりだったわ!




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