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ハセガワ 1/700 SCALE ウォーターラインシリーズ・ディテールアップ
旧日本海軍航空母艦 赤城 制作記.
第三回: 飛行甲板の制作
ついに空母最大の特徴である飛行甲板の製作です。ここをどう作るかでキットの出来が決まるといっても過言ではありません。



■飛行甲板の表面処理

このキットの飛行甲板には肝心の木張りが再現されていません。演出過剰気味の着艦制動索起倒装置らしいたくさんの突起物やへこみがあり、さらにヒケが激しいです。

そこでモールドを全部削り取り、表面を平らにならしました。表面にあいているへこみや部品をとりつける穴も、位置が正しくないので全部埋めてしまいます。
伸縮接手や標識線の位置は消えてしまうので、針で突いてマーキングしておくと後で楽です。最後に後の作業を楽にするためサーフェイサーをかけました。




■木甲板の再現

木甲板をナイフでけがくのにいい方法を思いつきました。
1o幅の線が入ったスクリーントーンを飛行甲板に貼り付け、ラインの上をけがきました。こうすれば、均等幅の線を正確にけがくことが出来ます。
詳細はModel Tech Tips木甲板をけがくをご覧ください。

仕上がりはご覧のとおりになりました。




■飛行甲板裏の梁の追加

船体側を改造してあちこちをかなり内側にえぐったので、それに合わせて飛行甲板裏側の梁も追加してやります。

左の画像の黄色い丸枠内の部分がそれで、プラ板を薄く切ったものと伸ばしランナーで再現してやりました。




■飛行甲板の塗装

まず、木甲板の塗装です。今回は木の質感を出す塗装を試みました。
まず全体にデッキ色を吹いてやり、そのあと、板を1枚づつマスキングして少しずつ違う色を吹き重ねてやります。色の差はちょっと控えめにやったので、写真ではわかりにくいですが、実物を見るとちょうどいい感じです。

大変根気がいる作業ですのでお勧めはしませんが、やればそれだけの価値があります。特に赤城は、他空母に比べて板張りの部分が多いので効きます。
詳細はModel Tech Tips木甲板の塗装テクニックをご覧ください。



板を1枚づつマスキングして少しずつ違った色をランダムに塗装



木甲板をマスキングして鉄部分を艦艇色で塗装。ヘイズグレイを使いました。




さらに標識線のマスキングをします。これはパターンが複雑なので相当時間かかりました。




標識線を隠ぺい力の強いホワイトサーフェイサーで塗装。ベースホワートでも構いません。




完成!
「ア」の字の識別標識はデカールです。ちょっと透けるので、標識線より薄くなりましたが、さほど気になりませんでした。

最期につや消しクリアを吹いて質感を統一します。



■着艦装置の製作

着艦制動索は真鍮線で作ると固く感じるので、釣り糸で作りました。
滑走制止索も同様ですが、船体中心にある応急滑走制止索はエッチングパーツを流用しています。
着艦制動索起倒装置は0・3oプラ板で作りました。




■転落防止ネットの製作

まず、新造した作業員控所を取りつけます。それから人員救助網ですが、飛行甲板の裏に0.2oの真鍮線を等間隔に接着して網枠とし、そこにハセガワ製のエッチングメッシュを長方形切って、1枚ずつ貼り合わせていきます。
次に飛行機救助網ですが、赤城の改装後の写真では装備が確認出来なかったのですが、正式三面図には描かれてますので、見た目優先で取りつけました。

こちらも0.2o真鍮線を飛行甲板の断面と下に2本接着してブリッジを組ませ、ゴールドメタル社の日本空母用のエッチングパーツPE14日本海軍空母用から転落防止ネットを使いました。
乗組員救護用 艦載機救護用




■艦載機搬入口クレーンレールの製作

キットのは形が違うようなので、プラ板の積層で作りなおしました。
しかし分厚すぎてかなりオーバースケールです。ちょっとやりすぎたなぁ・・・でも、切り出すのがけっこう大変だったので、まぁいいやとそのまま使うことにしました。

形状がはっきりとわかる資料がないので、「なんかこういう風に見えるんだけど」という形になっています。




■110p昇降型探照灯の製作

反射鏡の質感を再現してみました。レンズ部分に穴をあけ、そこに銀色を塗ります。そしてそこにエポキシ系接着剤を、空気が入らないように注意して流し込み、クリアーな探照灯の完成です。

艦橋に装備されてる信号灯もこの方法を使っていて、単に銀色を塗るよりかなりいいです。
この方法は自分で考えたオリジナルだったのですが、その後発売された模型誌に同じ方法が載っていて驚きました。この程度の事は皆思いつくんですね。

艦載機搬入口の飛行甲板裏側に」吊り下げられている探照灯昇降機は、キットのものは使わずプラ板と真鍮線で作りなおしました。天蓋は開けた状態を再現するので、飛行甲板に穴をあけておきます。
110p探照灯と探照灯昇降機 それぞれのパーツを取り付けた状態


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