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プロクソン ペンサンダー
「削り」、「研ぎ」といった面倒なペーパーがけ作業を楽に早く行う事のできる電動工具、プロクソン社のペンサンダーのレビューです。
内容物一覧

内容物は以下の通り。
  • ペンサンダー本体
  • ペンサンダー用先端アーバー8種類
  • 専用ヤスリペーパー3枚
取扱説明書はこんな感じ。 なお本製品の保証期間は6ヶ月です。



先端の取替え式アーバーは軸の真っ直ぐなAタイプ、くの字型に曲がったBタイプがあり、各タイプ4種類の先端形状になっています。

Aは奥まった部分向け、Bは通常部分向けという感じで、私がよく使うのはBタイプの方ですね。寝かせて使うので押さえる力を加減しやすいですし、細かい作業も行いやすいです。

純正のヤスリペーパーはシールになっていて台紙に各アーバーの形状にカット済みですが、番手が180番、240番、400番と模型製作には400番以外はちょっと荒すぎですね。

なので耐水ペーパーの裏に両面テープを貼って自作したほうが現実的で随分と安上がりになります。実際私はそうしてます。




両面テープは普通の事務用タイプでも使えますが、水研ぎをすると粘着力が途端に落ちてしまいますので、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニール用の強力両面テープが適してます。有名メーカー品はそこそこしますが100均店でも売られています。






使い勝手

Bタイプの四角アーバーを取り付けて作動させたところ。
本体に対して左右に往復振動します。

音は「ヴィーン」ていうシェーバーの音と同じ。音量も大した事なく気になるレベルじゃありません。

重量も200gと軽量。本体も一番太い箇所でも28mm程度と細いので、その名のとおりペン感覚で持ちやすいです。


で、使ってみるとさすがAC電源だけあって細いボディのくせにえらいトルクがあります。
強く押さえつけても全然動作がニブる事もなく、プラスチックもレジンもパテも気持ち良い位ガンガン削れます。なのでむしろペーパーの番手と力加減に注意しなければ削れすぎて困るくらいのパワーです。

左右の平行移動による切削なので、ルーターのように一部分を削り取るのではなく、その一面を均等にならす作業向きです。
合わせ目消しやパーテイングライン消し、面出し角出しなどの表面処理に最適で、今まで手作業で時間かけてコシコシやってたのは何だったのかと思うくらい速攻で楽に出来てしまいます。グレイト!
またアーバー部分はABS樹脂製で水に漬けても大丈夫なので水研ぎも可能。
特に研磨対象がプラスチックの場合、400番未満の粗目のペーパーで強く押さえるとそのパワーに負けて表面が溶ける場合もあるのでむしろ水研ぎをしたほうが良いです。同時にペーパーの目詰まりの防げますしね。



またこのペンサンダーはスポンジやすりとの相性がとても良く、両面テープでアーバーに貼り付けて使うと、曲面にぴったりフィットして簡単に表面処理が出来てしまいます。純正の曲面用丸型アーバー使うよりずっと使えます。
スポンジやすりを使うときの注意点としては、水研ぎをする場合水分を多量に含みますから、塩化ビニール用強力両面テープのような水に強い糊のテープが必要となります。

スポンジやすりは3Mの「スポンジ研磨材」という製品が最も有名で、他にはコトブキヤからも「スポンジヤスリ」商品名で出ています。



使い方の応用
このペンサンダー、元々が模型専用でなく一般ホビー向けの商品ですからアーバーの形が模型に向いていなかったり、もっと小さい物もあればと感じたりします。

このアーバーはABS樹脂製なので自分の好きな形に加工できますし、スペアが安価で別売されてますので、私は何セットか同時購入して用途別に10本以上自作アーバーを使い分けています。(研磨部分をあんまり小さく加工すると、摩擦力に負けてサンドペーパーが剥がれやすくなります)



耐水ペーパーも自作アーバーに合わせて粗目、中目など数種類を裏に両面テープを貼って切り出して、種類ごとにジッパー付き袋に入れて保管整理しています。
これにより純正アーバーでは無理だった入り込んだ狭い箇所や細かい箇所の表面処理も可能になり、現在ではペーパーがけ作業の8割方はペンサンダーを使うようになり、今やすっかりこれに頼りきってます。





感想
元々はGSIクレオスのGツール Mr. ポリッシャー PRO 【Amazon】を興味本位で使ってみたところ意外に使える代物だったのがきっかけで、ならもっとパワーのある本格的な物をと思って購入しましたが大当たりでした。プロクソンはホビー用ルーターでは昔から定番中の定番メーカーとして有名で信用がありますから、製品品質には何ら心配ありませんでしたが、ここまで使える代物とは思いませんでした。

ペンサンダーを使うようになってからは面倒な表面処理が随分楽になり、しかも作業時間は今までの1/2以下の大幅な時間短縮ができるようになりました。なんでもっと早く導入しなかったのか自分がバカに思えるくらいです。もしこれが壊れたら迷うことなくもう一回買うでしょう。

短所は強いて言えばやはり電動工具なので、例えばヤスリの一かけの精度だったり本当に指先の微妙な感覚が必要な領域にまではさすがに踏み込めないところでしょうか。職人技が必要なデリケートなところはやはり手作業でという事になります。しかしそこまでの精度を求めない部分に関してはペンサンダーのほうが断然楽で早くて便利です。

あともうひとつの短所はメーカー公表の連続使用時間が15分と短いところ。
ただ私はそんなの気にせずガンガン使ってますが、一年以上経った今でも全く問題なく動いています。まあその辺はこまめにスイッチを切るようにすれば問題ないかと。パワーがあるため一面をペーパーがけするのに15分以上つけっぱなしなんてまずありませんから。

ホビーツールとして価格的にもそうべらぼうに高いものでもなくてコストパフォーマンスが高く、なんでこんな便利なものがもっとモデラーに当たり前のように普及してないのか不思議に感じます。それくらいコイツは私にとって感動的に使える道具で、今やアートナイフやニッパー同様作業机に常備している道具のひとつとなっています。




購入について
定価は9975円(税込)ですがネット通販では実売価格が大体6千円台でして、私はKanamonoYaSan KYSというショップで約42%オフの5千円台送料無料で購入しました(5250円以上の買い物で送料無料)。当時はネット最安値でしたが、今はアマゾンのほうが僅差で安くなってるみたいです。
PROXXON ペンサンダー No.28594
プロクソン ペンサンダー用アーバー NO.28829
プロクソン ペンサンダー用先端アーバー NO.28828
プロクソン やすりペーパー #400 NO.28826
リンク先: Amazon
(2010/09/26)
《サイト内関連ページ》

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