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GSI クレオス Mr. キャップオープナー (固くなった塗料ビンの開け方)

固くなって開かない塗料ビンを開けるにはどうすれば良いのか?


私の場合は昔からの定番である
  • キャップまわりをコンロであぶる。(湯せんと同じく材質の熱膨張率差を利用)
という方法で開けていましたが、場合によってはフタが溶け出して変形したり、またそれ以前に模型用塗料は火気厳禁ですから危険極まりない方法でリスクが高く、とても人様にお勧めできません。



もっと簡単かつスマートに開ける方法はないのか?



そんな折、ひとつの回答としてMr. キャップオープナーがこの11月よりGSIクレオスから発売になりました。


オープナーはメガネレンチのような形をしていて、画像では見えにくいですが左の環には『1』、右の環には『2』、裏側には『3』の文字がモールドされており、『1』はGXカラー用、『2』は水性ホビーカラーとガンダムカラー用、『3』はMr.カラー(ラッカー系塗料)用となっています。
すべり止め用ボトルグリップはかなりソフトで摩擦抵抗が強く、ちょうどピンポンラケットのラバーに似た質感です。これにビン本体を入れることで開封作業中もしっかり握れるようになっています。(取扱説明書画像)

一見『学研のかがく本』のふろく並みのチャチさですが、そこはツッコまないでおきましょう。
では実際にその実力を試してみます。





Mr.カラーを開けてみる
利用頻度の一番高い塗料はやはりラッカー系塗料。
Mr. カラーはキャップがマイナス型突起になっていて開封時に力を入れやすいよう工夫されているのですが、そのため開けたキャップを置いた時に斜めになるので、内蓋に付いた塗料がスクリューに流れ出してしまい、結果キャップが固まりやすいという欠点を持ち合わせています。

追記(2007/11/22)
掲示板でkanyさんから、『Mr.カラーの外したキャップはアルテコスプレーのキャップの上に置きます。』というアイデアをいただきました。目からウロコ。(画像) さらにはこんなのものを自作している人も!(えぐざんの模型部屋



Mr.カラーを開けるときは、キャップのマイナス形突起をオープナー裏側の溝に差し込んで回すようになっています。
素手で開かなくなったビンを選んで試してみましたが・・・・パキッという音と共にいともあっさり開きました。


おおー!


開けてみるとビンの縁に固まった塗料がバリになってるような状態でしたが、もう全然楽勝でした。





水性ホビーカラーを開けてみる
正直ラッカー系塗料はまだ良いのです。手を尽くせば今までもなんとか開いてくれましたから。

問題は水性アクリル塗料。

固まるとラッカー系塗料を遥かに凌ぐ接着剤並の強固さを誇り、そのためフタが開かなくなる確率が格段に高い!私んちの水性アクリル塗料は7割方開かなくなっており、無理に開けようとして指の皮が剥けて真っ赤に腫れてしまったり、キャップが溶け出すほどコンロであぶってもまだ開かなくて結局ゴミ箱行きになった事も数知れず・・・最強最悪の敵です。



せっかくなので従来の方法でびくともしなかった秘蔵の塗料ビンを用意しました。

ではリベンジを果たせるかいざ挑戦!
ラッカー系塗料のときと同じ要領でひねりますが、今度はキャップが動きません。

『うおっ!固い。』




そこからさらに『おりゃっ!』と力を入れると、ベキベキバキバキとすごい音を立ててカスをボロボロと飛び散らせながら開きました。


おおおおー!!(感激)


今までどうしても開けることの出来なかった塗料ビンがついにご開帳。スクリュー部にはまるでボンドのごとく固まった塗料の溶液がびっしり!



でも今度はキャップがオープナーの溝に食い込んで外れなくなる事態に(笑)。まあそれはわりとあっさり取れたけどね。



全戦全勝!

嬉しくなって開かなくなった塗料見つけては片っ端から開けてまわりました♪

おかげさまで一つ残らず全部開きましたよ。やっぱ水性アクリル塗料が大半でしたね。




結論
こいつは間違いなく使えます。逆になんでこんな便利なものが今までなかったのかと疑問に感じるほど。

みんな迷わず買っとけ!!

実売価500円そこそこであのビンが開かないストレスから開放されるから。 私の場合は使用塗料の8割方がクレオス製品なので、この製品が出たことによりキャップが開かない問題はほぼ解決され大変助かりました。また未確認情報ですが、GXカラー用の環はタミヤアクリルミニにも使えるとか。完全無欠の満点ツールです。
(2007/11/07)


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