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フジミ ptimo 初音ミク 制作記 第03回
フジミ初音ミクの製作、またしても長期にわたる放置すみませんでした。m(_ _)m
もう数年に一回の更新になってしまってる・・・


前回の最後にトラブルが起きたと書きましたが、それはこういう事だったのです・・・


第3回: 失敗個所のやり直しとディスプレイベース製作

完成寸前で失敗


こんな事になるなんて・・・

研ぎ出しが終わり五体つなげて完成!とするべく、その前に研磨したカスや汚れを落そうと超音波洗浄機に入れたところ、手足やスカートのジャーマングレーの塗装表面に気泡が出来てしまいました。


ここまで来てこれはつらい!


こうして心がポッキリ折れてしまいまして、そのまま製作は塩漬けになり、今に至るというわけです。

しかし心の中ではここまで来て挫折してしまった無念といつか必ず完成させてやろうという思いが常にありまして、それならばコロナ禍で様々な予定が潰れた今しかないと考え、ここに製作を再開する事にしました。




リカバリー作業


そんなわけで手足とスカートはドボンです。

しかしこれやると関節が脆くなる事があるので、極力早く塗料を落とすために筆で擦りながら手早く行います。





色を落とした各パーツ。

ふりだしにもどる・・・





シンナーに漬けた事により、合わせ目のパテまで落ちてしまいますから、再度パテを盛って合わせ目処理します。






サフ吹き→ペーパー掛けを2〜3度繰り返して表面処理を行った後、再塗装です。

まずはストーングリーンの箇所を塗り、シェード部分は色の源のシアンでボカシ塗装をします。




ストーングリーンの箇所をマスクして黒の箇所を塗装。ハイライト部分に濃いグレーを吹きます。




デカールもみんなシンナーに溶けてしまったので、メーカーに部品発注。
そして自作デカールも刷り直し。

前回の更新から幾年月経ち、メインのPCが代替わりで64bit機になったので、アルプスMDプリンターのドライバーがそれに対応していないため、今では古い32bit VISTAノート機を1台専用として用意して運用している有様です。

こんな素晴らしいプリンターの技術が絶えてしまったのは残念で仕方ありません。





ヘッドマイクの改良


ヘッドマイクのステー部分はすぐに折れます。直してもその尻からまた何度でも折れるので、これはもう現実的に強度が足りてない設計だと思われます。

0.7mm真鍮線に交換しました。




ヘッドマイクパーツは、顔の表情を変えるときに外したり付けたりを繰り返すので、プラの耐久性ではとても使用に耐えません。

これでようやく使える強度になりました。





肘の塗装


田中久仁彦氏の設定画からはハッキリ確認できませんが、元祖であるKEI氏の初音ミク設定画では、肘の突起に格子状の意匠があるのが確認できますので、塗装で再現してみました。

形状的にこれもデカールを作れば良かったな。



質感を変えるためつや消しブラックにしてますが、デカールを張った後はクリアーコートするので意味なかったですね(苦笑)。





シンセサイザーの意匠



ようやく前回のラストのところまで戻ってきました!

同じようにマスキングしてつや消し仕様にしたところに、せっかくなのでもうひと手間かけます。



こんな風にLEDの枠部分に鬼マスキングして・・・


今度は光沢クリアーをコートします。



そしてマスキングテープをはがすと・・・

枠のみがつや消しでLEDは光ってるという質感の違いを表現してみました。

なかなか気に入っています♪





ディスプレイベース


このキットにディスプレイベースは付いていないので、オビツボディのマルチスタンドを用意しました。
もちろんスタンドがなくても自立しますが、見映えアップのためです。



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スタンドそのままでは芸がないので、製品ロゴを自作デカールにして、それを貼り付けました。

そのままではいかにも貼ったのまるわかりですし、耐久性も心許ないので、クリアーでオーバーコートします。

透明パーツにコートする場合はホコリや傷が目立ちやすいし、デカールが溶けてしまうのでとにかく薄く薄く何十回も重ね吹きして地味落ちに塗膜の厚みを稼ぎます。

おかげでこんな風にすりガラスみたいになっちゃった。



よく乾燥させた後、中研ぎを行ってデカールとの段差や表面の細かい凸凹、付いてしまったホコリを削り落とします。

このデカールには用心のためリキッドデカールフィルムを塗布してるため厚みがあるので、いっぺんに段差を消すのは難しく、中研ぎを2〜3回はやらないとキビシそうです。



クリアコートを重ねた末の3回目の中研ぎで、ようやく段差が消えました。



4層目のコートをして、今度は耐水ペーパーの後にコンパウンドで磨いてフィニッシュ!

デカールのニス部分が塗膜に同化してわからなくなったので品質としては合格。





関節の固さ調節


そろそろ完成が見えてきました。

各部を組み立て、関節軸を再チェック。固い場合はルーターで削り、緩いところは瞬接や木工用ボンドを盛って調整します。




するとチェック中に膝関節がボロッと割れてしまいました。うう、最後の最後まで手のかかる子だ・・・。

幸いここの関節軸はABSやポリで製でなくプラなので瞬間接着剤が使えます。関節軸に0.5mm真鍮線を2本打ち込み、硬化促進剤を併用し接着して補修しました。


というわけでスタートしてから6年の歳月を経て、フジミ初音ミクようやく完成です。
長い間放置していてすみませんでしたー!



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