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フジミ・エンスージアストモデルシリーズ 1/24ランボルギーニカウンタックLP400改造 |
カウンタック LP500プロトタイプの制作 |
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第7回 ヒンジの調整&細部パーツ取り付け
ヘッドライトヒンジの調整
リトラクタブルヘッドライトのヒンジには、今回ちょっとだけ新しい試みを行ってみました。
てこの原理でポップアップするとき、負荷のかかる支点の部分(赤丸内)にカムを設けて、ミニカーのドアパーツのように、カチッとした開閉感が出るようにしたのです。
しかしやってみるとこれが大変。ライトポッドのヒンジをボディに固定する軸受けパーツとの調整を現場合わせで行うのですが、その調整が「ヤスリ一かけ」単位なので削った盛ったを繰り返し、これだけで4日もかかってしまいました。
結果としてが成功ですが、調整が大変すぎるのでこの方法はお勧めできませんねえ。
ドアヒンジの調整
ドアヒンジに問題が発生!
塗膜の厚みでチリが微妙に狂ってしまい、先端部分の突起がフェンダー側に擦れてしまうことが判明しました。仮組みでは問題なかったし、塗膜の誤差を考慮してマージンを設けたつもりで作ってたのですが、まだ足りなかったようです。
とはいってもこれ以上パネルラインを広げると不恰好になるし、実車のように先端がフェンダー内に入るヒンジじゃないので色々矛盾が生まれてしまいます。
対処として、ボディ側の凹部分表面を斜めに削ってC面モドキを設け、ドア先端がこすれないようにしました。
エンジンルームフードにオープン用ステーを作りました。
ボディとシャーシーの合体
LP500は量産車に比べてリアガーニッシュ下が長いため、後ろ側のツメのパーツをつけるとそれに干渉してシャーシーをはめ込めないので、後ろ側のツメのパーツはこの段階ではつけていません。
当然そのままではボディがシャーシーからずれたり浮いたりして安定しませんから、三角形の梁を作ってボディ裏とシャーシーを接着固定しました。
さらに自作したツメパーツを、ボディ裏とシャーシーの後ろ側との間に、つっかえ棒のように噛まします。
このパーツハメるの結構大変でしたが、これで見映え良くボディとシャーシーを固定できました。
マフラーカッターのマウントを、シャーシーのツメパーツに接着します。タイコのスリットにエンジンからの排気管を入れるのがちょいと難しい。
実車の写真を見ると、マフラーのタイコ部分は、後ろから見てむき出しではないように見えます。なので自作のアンダーガードを取り付けるとこんな感じ。
かなり薄めでLP400以降の量産車と比べるとメッシュグリルもないし、印象が異なりますね。
フロントグリルの取り付け
塗装は明るめに調合したメタリックグレー。
MDプリンターで自作したロゴデカールを貼り、クリアーコート → 研ぎ出しによるデカールの段差消し
→ 半つや消しクリアーコート → スリットにスミ入れ
これらの作業を行って完成。
このロゴ、最初作ったものは線が細いと依頼主様にダメ出しされてしまいましたので、再度作り直したものです。一旦クリアコートしたものを削って剥がすのは涙モノでした。(T_T)
とても薄いパーツなので、取り付け方にムラがあると表面が波打っちゃいますから、マスキングテープでキッチリ位置会わせして取り付けます。
ロゴエンブレムの取り付け
リアのロゴはその時期によって、「lamborgine」の小さなエンブレムと、「Countach」の大きなステッカーの二種類のパターンが存在します。今回は「lamborgine」の方を選択。
このロゴはカウンタックLP400のものと同じなので、よろずやのエッチングパーツのものを使用。
デカールのように貼り付けてからの位置合わせが出来ませんし、少しでもぶれると接着剤がはみ出して汚くなりますから、マスキングテープでガイドを作って慎重に接着します。
サイドのドアパネルラインより少し後ろにあるベルトーネロゴエンブレムは、ハセガワ1/24ミウラのメタルインレットを流用しました。
これは転写するだけなので接着剤の汚れの心配はいりませんが、位置決めが一発勝負なのは同じですので、やはりマスキングテープでガイドを作って慎重に貼ります。
ディスプレイケース
ウェーブのTケースMを使用。ベースにタミヤ情景シートのレンガを貼りました。
プレートは、インクジェットプリンターで専用シルバーラベルに印刷してプラ板に貼り、表面をクリアコートしたもの。
模型を2本のネジでベースに固定。気の遠くなるほどの時間と労力を費やしましたがやっと完成です。にしても、ひとつの模型製作でこんだけ苦労したのは初めてですね。マジキツかった〜〜。
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