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フジミ・エンスージアストモデルシリーズ1/24
ランボルギーニカウンタックLP400の制作

第一回 可動軸の補強とエンジン制作

このキットはあちこちにヒケが多く、また合いが悪いうえにパーティングライン、付き出しピン痕が目立つので、パテとサンドペーパーで修正してやります。
またこのキットはとにかくプラが柔らかくてメチャメチャ脆い!作った本人ならともかく他人様が可動部分を動かして遊べばバキッてなことに成りかねません(ていうかほぼ確実にそうなるでしょう)。そしてその場合修理はある程度腕前を持った人でないと難しいと思われます。
ですから依頼者のことを考えてテンションのかかるパーツは片っ端から真鍮線で補強を入れることにしました。




ボディ
黄色い線の部分にパーティングラインが出てまして、特にリアの下側はエッジ部分に這わしてないので露骨に目立ちます。
またヒケは後ろ部分に多く見られます。これらの部分をパテ埋めとサンドペーパーをかけてきちんと直線を出してやります。
特にカウンタックは「エッジシェイプ」の異名を持つ車ですから、ややオーバー気味に角を出してやりました。



エンジンフード
ここはヒケが多いので丁寧に修正してやります。実車の側面のスリットは放熱のためメッシュになっていますので、今回はそれを再現するためにくり貫きました。ここのヒンジは脆さNo.1なのでプラ板で厚みを増やしたり真鍮線を仕込んだりして徹底補強を図っています。
(1)0.5ミリプラ板でヒンジ周辺の厚みを増して負担を分散
(2)可動軸を真鍮線を通した真鍮パイプに変更
(3)0.3ミリ真鍮線を仕込んで補強


ポップアップドア
このパーツ、外板と窓枠が別パーツになっているのですが、その合いがメチャクチャ悪い。そして外板と窓枠の境界線の部分になぜかプレスラインが入っていますがこんなものは実車にはありませんので、それらをポリパテとプラパテで修正してやりました。
あと実車のドアは先端部分がフェンダー内に潜り込むヒンジ構造になっていて是非再現したいところですが、なにぶん人様のものになる模型ですからそれによって壊れやすくなるのはまずいので見送り、代わりに0.5ミリ真鍮線を何本も通して頑丈に補強しました。
(1)大きな隙間と段差、間違ったラインを修正 (2)0.5ミリ真鍮線で補強



その他のパーツ
エアインテークの張り出しパーツは最もヒケが激しくエッジが甘いパーツですのでパテ盛り後に削って修正しました。
フロントサスのタイヤ軸受け部分の各可動軸は最も折れやすい部分のひとつです。0.3ミリ真鍮線で補強しました。
直線と角を出したエアインテーク (1)0.3ミリ真鍮線で補強


エンジン制作
各パーツを組み上げて隙間をパテで修正してやり、燃料管とインレットマニホールド、スロットルシャフト&リンケージを真鍮線と真鍮パイプ、プラ板を組み合わせて再現してみました。ホースジョイントはマスキングテープを巻いてそれらしく表現しています。
(1).0.2mm真鍮線 (2).0.3mm真鍮線( 3).0.4mm真鍮パイプ (4).マスキングテープ (5).0.6mm真鍮パイプ (6).0.8mm真鍮線 (7).0.3mmプラ板
あと写真にはほとんど写ってないけど、他に0.1mmも真鍮線も使用しています。



エンジンを塗装します。明度や艶消し具合、メタリックカラーの混合比率をそれぞれ変えることによって、プラスチックや金属、ゴムなど素材の違いを表現してみました。

次ににVバンクの谷を通ってエンジンブロック左に抜ける冷却系パイプを新たに作りましたが、ホースは真鍮線に電気部品店で売っている熱収縮チューブを被せて縮め、両端の結束金具はステンレス線を縛って再現。プラグコードはモデラーズ製です。

(1). 0.8mm真鍮線に熱収縮チューブを被せたパイプ。エンジンブロックへは上げ底マウントを作って取り付け、(2)の途中部分へつながる。
(2). 1.5mm真鍮線に熱収縮チューブを被せた冷却ホース。シャーシー取り付け後はこれがラジエターパイプにつながる。



スロットルワイヤーとリンケージをつなげてるステー部分を再現します。このキットのエンジンは実物と比べてバンク角がかなり広く造形されており、ステーは両ブロックを橋渡しする構造になっているため形状がデフォルメされてしまいますが、それでもあったほうが見栄えははるかに良いです。プッシュロッドは0.2mm真鍮線を使用。
●(左画像). 本当は(1)の部分にスロットルワイヤーを通すための真鍮パイプが仕込んでありますが、残念ながら制作途中の画像が残ってませんでした。
●(右画像). 塗装後、エンジンに取り付けられたステー。エンジンをシャーシーに取り付けた後、(2)の箇所にスロットルワイヤーを通す予定。



シャドウ・ハイライトを入れて陰影を付けたりネジ山を塗るなど細かいタッチアップをした後、排気管を取り付けてエンジンは完成。シャーシーに載せてボディを被せると上面以外はほとんど見えなくなるので正直これだけで飾りたい気分です。



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