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ハセガワ 1/700ウォーターラインシリーズ・ディテールアップ
旧日本海軍航空母艦 加賀 制作記


第八回: 小物パーツの製作・仕上げ
第七章で事実上加賀は完成しました。あとはよりリアリティを与えるため、ちょっとした小物パーツを作り取り付けます。こういうのはキットには当然付属していないような細かいものなので、あればいっそう精密感が生まれます。



■舷灯の製作

白の伸ばしランナーを輪切りにして細かく切り出したプラペーパーに接着し、艶出しクリアーを塗って舷灯を作りました。
その他にクリアパーツの伸ばしランナーにクリアーカラーを着色して左舷灯(赤)・右舷灯(緑)も作り、各3コずつ飛行甲板舷側に設置されています。




■着艦指導灯の製作

製作方法は赤城の時と同じくプラペーパーからの切り出しですが、加賀の着艦指導灯の資料がないために今回は翔鶴と同じタイプのを作ってみました。

そのため照星灯(青灯)と照門灯(赤灯)の二種類があります。(赤城の場合は照星灯のみ)




■艦尾信号灯の製作

十文字に組んだ0.2mm真鍮線に、着艦指導灯と同じくプラペーパーの切り出しを接着したものですが、今回は赤城の時と比べてより小型化に成功し、5mm以下のサイズに出来ました。

原色系や光物パーツはオーバースケールになるとオモチャっぽく見えるので要注意です。




■着艦照明灯の製作

着艦照明灯はAM20 日本海軍・探照灯セット2 戦艦・空母・重巡用【ノースポート】から使いました。軸や専用スポンソンまでは付いていないので、こちらは自作です。
使用した感想は、モノが小さすぎるのでクリアパーツの恩威を感じないですね。プラ板から切り出してもあまり変わらないように感じます。




■ライフボート(救命筏)の製作

プラペーパーに細かい筋をカッターで入れ、真鍮線でモールを作ってライフボートを製作します。
モールの継ぎ目やプラペーパーとの合わせ目はパテできちんと消してやります。
たとえ小物でも手抜きなしで作らないと、ただ単に汚くうるさいだけのものになってしまうからです。




■遮風柵の製作

汎用エッチングメッシュの細目を切り出して作りました。そのまま接着するだけでは不自然でそれらしく見えないので、根元に起倒装置のアームを真鍮線で作りました。(逆光で見えにくくて申し訳ない)
細目メッシュは筆塗りでは目詰まりを起こすので、エアーブラシでの塗装が最適です。




■艦載機エレベーター用コンバーチブルパーツの製作
アイデアパーツを作ります。
下に下りている艦載機エレベーターにゲタを履かせて、動作状態を変えれるコンバーチブルパーツを作ることにしました。エレベーターの上からはめ込むだけで加賀に色々な表情が生まれて楽しいです。

飛行甲板にフタをするエレベーターには床面に分厚いプラ板を使って、飛行甲板とのツラ合わせの僅かな誤差を中和出来るようにし、逆にせり出したエレベーターには床面に薄いプラ板を使い、裏面に梁を再現して尖鋭感と精密感を出すようにしました。




■張り線作業
0.3号の釣り糸を使って空中線を張って行きます。接着面積が小さいので上手くキレイに付けるのはある程度の慣れが要りますが、やはりコツというものは存在します。それに関してはこちらのページで詳しく解説しました。




■完成!
細かい部分をタッチアップ塗装して船底に完成日のシールを貼って完成です。ここまでなんと14ヶ月、実に長い道のりでした。
もうお腹いっぱいです・・・。





あとがき
今回の加賀の製作に当たりまして、艦船模型界の第一人者”おじさん”氏からご好意で1/700加賀の図面をご提供していただきました。今回の新造パーツはほとんどこの図面から採寸して製作されています。加えまして氏には加賀に関するさまざまな疑問に対しても返答やご指導いただきました。

他にも加賀の資料をご親切に送っていただいた方もいらっしゃいましたし、ミンダナオ会の栗又会長にも加賀のアンカー位置についてのご助言をいただきました。

インターネットを通じてこのような同好の士の方々とお知り合いになれてその素晴らしさを再認識し、感謝の念を述べたいと思います。
揃い踏みした一航戦!

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