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フジミ 1/24インチアップシリーズ NO.2 |
R35 NISSAN GT-R 製作記 |
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以前フジミからサンプルにいただいた1/24 NISSAN GT-Rのテストショットをせっかくなので作ってみました。
ほんのわずかだけディテールアップの基本素組み。これから作ろうと思われる方の参考になればと思います。
第1回: ボディ塗装&インテリア製作
まず最初にボディを塗装し、完全乾燥までに時間がかかるのでその間にインテリアを作ります。
チリ合わせ&塗装
裏側から見るとわかりますが、ボディを構成するパーツは「ほぞ」により連結されて、ほぼスナップフィットキット状態になっています。そのせいかパーツ同士のクリアランスはほとんどなく、固めですがパチンとハマります。そして合いもすばらしく良いです。
とはいっても本当にスナップフィットキットじゃありませんから「ほぞ」だけでは強度不足なので接着剤は必要です。またボディ最下面を構成するハカマ部分はボディカラーとは違う色なので、ここは塗装終了後に接着するようにします。
製品版では修正されているのかもしれませんが、リアのトランクのチリが少しだけ合ってないので、ここをサンディングして修正しました。
またパーティングラインやヒケもほとんどわからない程度なので無視しても構いませんが、私はいつも行なってる工程なのでキチンと処理しておきました。
リアウイングの裏には突き出しピン跡がありますので、これを削り落としておきます。
塗装
R35 GT-Rの模型はイメージカラーのシルバーの作例があまりに多くて食傷気味なので私は赤を選びました。
使用塗料はクレオスの新ブランドGXカラーのハーマンレッドです。
GXカラーはホントに発色が良くて隠ぺい力が強く、私は黒を除く原色系はガイアカラーから再びクレオスに乗り換えました。
画像ではボディにフロントバンパーが付いてますが、このキットはラジエターをジョイントにしてフロントバンパーを取り付ける設計になっています。
でもそれではボディ塗装に邪魔なので、私はラジエターを後ハメ加工して外しておき、バンパーをボディに直付けしました。そのほうがツライチのキレイなボディラインになりますから。
ダッシュボード
ここからはインテリアの製作です。
塗装指定図では例によって黒一色なんですが、私のいつものやり方で、色の違う何色かの濃いグレーと光沢感を使い分け、素材感の差を表現しました。
クラッシュパッド部とコンソールパネル、マルチファンクションディスプレイ、スイッチを5色使い分けて塗装しました。
センターコンソール助手席側の側面は、グローブボックスから続くパッドのモールドが甘いので彫り直し、シャドウを入れて立体感を出しています。
マスキングして吹き出し口とセンターコンソールのメタルフレーム部分を塗装します。吹き出し口の丸いマスキングは、テープをポンチで打ち出しました。
このキットにはこのフレームのモールドがありませんので、アタリを自分でとってマスキングする必要があります。
メーターを貼ろうと思いましたが、モールドのメーターとデカールのメーターの形状が合っていません。
このまま貼るとズレまくりでブサイクになるので、モールドを削り落としてデカールを貼りました。
でも実車に近いのはモールドのメーターなんですよね。
デカール乾燥後に上から水性アクリルカラーのクリアーを厚めに塗ってコートします。
細かい箇所を塗り分けてスミ入れを行い完成です。
フジミGT-Rはとても優れたキットですが、唯一の弱点はデカールですね。なぜかマルチファンクションディスプレイの分がないんです。ディスプレイが真っ暗なのは味気ないのでタミヤGT-Rのデカールを流用しました。
フロントシート&ドア内張り
スエード、布地といったザラ目の再現は、サーフェイサーを砂吹きして梨地を作り、その上からつや消しをかなり強くした塗料を砂吹きすることで再現しました。
シートは赤のボディカラーとのマッチングを考えて、ブラックエディション装備の赤黒ツートーンカラーに塗りました。
よってこのGT-Rはブラックエディションで作っていきます。
キットのパーツは背もたれ部分を縫い目に沿って前後分割してあるので合わせ目を消す必要がありません。パーティングラインはシート外周に沿っており、サンドペーパーで削り落としたら縫い目が浅くなったので掘りなおしてあります。
レザー部分とスエード部分の質感差は、ご覧のように光沢を変えてそれっぽく表現しました。
ドア内張りは10色使いました。もうすっごい時間かかった・・・まあ普通はここまでやらなくて良いでしょう。気合のある人はがんばってください。
- 樹脂部分: 半光沢のジャーマングレー
- ドア下半分の布張り: サフ砂吹き→激つや消しでやや明るめジャーマングレー砂吹き
- スピーカー: フラットブラック
- ドアポケット:ニュートラルグレー
- メタルフレーム:ピュアブラック→スターブライトシルバー(2色)
- ドアノブ: ベースホワイト→ハーマンレッド(2色)
- スイッチ類: セミグロスブラック
- シャドウ吹き: セミグロスブラック
ドアノブは握り槌の部分が抜けてませんので、塗り分けで表現しました。実車写真を見ると、ブラックエディションのドアノブは赤色になっているようです。
この部分は別パーツ化により抜けを再現したタミヤ製GT-Rに軍配が上がりますね。
リヤシート&フロアパネル
フロアパネルからリヤのボードにかけての布地部分も、下地にサーフェイサーを砂吹きして梨地表現しています。
リヤシートは黒一色でフロントシートのようにカラフルじゃないので、釣合いを考えてシャドウとスミ入れを濃く入れてメリハリ感を強めにしました。
センタートンネルの樹脂部分と布地部分の境目はモールドがありませんので、塗り分けにて表現しました。
画像のパーツは一体成形ですが、塗り分けだけでご覧のように仕上がります。
センタートンネルのカップホルダーやシフトゲージなどもマスキングしてエアーブラシで塗り分けました。カップホルダーのカバーが開いた状態になっているのはフジミ製だけで凝ってますね。タミヤとアオシマは閉まった状態です。
シフトゲージのある場所の「羽子板」型の黒い樹脂部分は境界モールドがハッキリしてなく、またシフトゲージの金属枠のモールドもありませんので、塗装はここも自分でアタリをとることになります。
フロアカーペット
サンドペーパーでフロアカーペットを自作しました。
日産純正のGT-R専用カーペットの赤バージョンです。
プラモデルは大抵床の形までは正しく再現していないので、こんな風に縦方向を縮めたような変な形になってしまいます。
フロアカーペットについてるRバッジも、余ったデカールで再現しました。
フジミGT-Rにはメタルインレット用Rバッジデカールが別途あるので、そちらを使うと普通のが2個余るのでそれを使用しています。
インテリア完成
手間隙はかかりますがキッチリ塗ると内装はイイ感じに仕上がります。
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