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シンナーボトルキャップ (ガイアノーツ、GSIクレオス)
シンナーをボトルから塗料皿などに移す場合、直接注ごうとすると適度な調整が出来なかったりこぼしてしまった経験がある人は多いはず。
その対策としてガイアノーツとGSIクレオスから直接注ぎやすいボトルキャップが発売されていますので、どのくらい使い勝手が良いか検証してみました。




スポイト

その前にまずは定番のスポイトを紹介。

スポイトはホームセンターのケミカル用品や塗料コーナーなどで売られています。模型用として使いやすいのは容量が2ml〜5mlくらいの小さめサイズのもので、それ以上大きいものはドポッと出るので微妙な量の調節がやりにくくなります。

価格は安いものなら1本100円以下。

スポイトの長所は数滴レベルのごくわずかな注ぎ調整が可能なところ。
少量の塗料を混ぜ合わせるときや、塗装作業中に蒸発したシンナーを継ぎ足すなどの状況において大変便利です。


ただしスポイトには短所もありまして、それは筆立てや机の上などに置いたときにチリやホコリなどが付着し、それらが吸い取り作業中にシンナーボトル内に混入する恐れがあることです。そしてシンナーの残量が減ってくると、底に貯まった異物が吸い上げられたシンナーに混ざるようになります。これは特にカーモデルなどの光沢塗装にとって大きな脅威です。

下の画像で写っている無数の小さなホコリは、ビンの外側に付いてるのではなくシンナーの中に浮かんでいるのです。


ボトルキャップはこの部分でスポイトより分があります。直接注ぐことが出来るため、ボトル内に異物が混じる可能性は極めて低いですから。





ガイアノーツ ニードルキャップ
ケチャップやマスタードのディスペンサーを思わせるデザインで専用パッキン付2個入り。現在はボトルサイズに合わせて2種類ラインナップされています。(パッケージ裏説明書)
※リンク先:一押屋模型
ノズルの栓は上から被せる方式で、ハメたときのカチッとロックする感触がやや弱い(もしくは個体差がある)気がするので、もう少し固めにしてほしかったところ。何かの拍子に外れてしまわないかとちょっと不安。

発売は確かクレオスより先だったと記憶してます。後発メーカーだけにアイデアで勝負してるなあと当時感心しました。



ボトルを押す力加減でシンナーの出方を微調節出来るのではと期待しましたが、実際は注ぎ口が案外大きいためにボトルを傾けただけでとぷとぷと出てきます。

出方は傾ける角度によって変わりますし、勢いあまって飛び出してしまうこともあったりとちょっと暴れます。ほんの数滴足すとかの微調節は無理。正直使い勝手は良いとは言えません。



またガイアノーツのシンナーは、ボトルキャップの色で溶剤系やアクリル系など、その種類を一瞬で識別できるのが便利でしたが・・・




ニードルキャップに交換すると一瞬どっちも同じに見えてしまいます。
キャップ色で識別する癖をつけてた人は、今後ラベルで識別するように意識を変えなければいけないでしょう。この辺はもう一工夫して欲しかったな。





GSIクレオス Mr.カラーうすめ液大・特大ボトル用注ぎ口キャップ

こっちはツマミをひねって注ぎ口を開閉するタイプ。3個入りで定価315円(税込)。ガイアノーツ製品より高いけど、構造がより複雑ですし1つ余分に入ってるので、まあ値段相応かと。

なお、こっちは3つとも色違いになっているのがありがたい。ラッカー系、ラッカー系エアブラシ専用、水性アクリル系それぞれのシンナーに使い分けても識別しやすいです。(パッケージ裏説明書)




装着するとこんな具合。
ツマミのまわし具合は固めのポリキャップのような感触で、うっかり回して液漏れなんてこともなく、不安感はありません。
スクリュー部の気密性も特に問題なく感じましたが、長期保管の際には中栓を併用するようにと説明書には書かれていました。

250mlと400mlボトル専用。ガラス製の50ml、110mlボトルには使えません。




さてこのボトルキャップ、使ってみるとご覧のようにガイアノーツ製品以上の勢いでドボドボと出ます。
余裕こいてると塗料皿もハンドピースのカップもあっという間に満タンに。




そこで画像のようにツマミの注ぎ口の開放を絞ることにより、出る量をいくらか制御することが出来ます。
イメージとしては『ドボドボ』出てたのが『チョロチョロ』になるくらいでしょうか。




このページをご覧になったNewRさんという方からクレオスのボトルキャップについて、

『中味が出ている方と反対側の穴を指で押さえて、少し振るような感じにすると、一回出すのにちょうど良い量が出てきます。』

との情報をいただきました。

試してみましたがなるほど確かにその通りでして、さらに穴を押さえる強さやツマミ開放の調整を組み合わせることで、コツをつかめば点眼液のような使い方も可能なことが実証されました。

これで問題解決です。貴重なご情報ありがとうございました。





評価
質感&使い勝手は、私個人の感想では明らかに『クレオス製>ガイアノーツ製』でした。
ただクレオス製も使い方をユーザーの知恵でなんとかフォローしている感じは拭えませんでして、出来るなら量の微調節をもう少ししやすい製品に改良して欲しいところです。

moooomingさんから、ナルゲン ドロップディスペンサーボトル【amazon.co.jp】という製品が詰め替えボトルとしては使い勝手が良いとの情報をいただきました。(BBSに書き込んでいただいた製品レビュー)
(2006/12/31)
(2007/01/28加筆)


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