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マツダ・ロードスター (ND5RC型)
2016年2月 撮影:管理人おまみ



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マツダのディラーに愛車のアクセラを預けた代わりに1日試乗でND型ロードスターを借してもらえたので、今が旬のタミヤの1/24プラモの資料になればと思って、モデラー目線からの各部のクローズアップ画像を撮りました。

グレードはS Special Packageの6MT車、ボディカラーは現在のマツダ車のイメージカラーであるソウルレッドプレミアムメタリックです。



エクステリア

現在のマツダ車共通のデザインテーマである魂動デザインをうまくロードスターに落とし込んだ雰囲気。 寸胴だった歴代スタイリングも、前後フェンダーが張り出したコークボトルデザインに変更。 見た目的には歴代で最も変化しましたが、スペックとしては小型軽量低排気量と原点回帰になっています。


フロントグリルのディテールを浮き上がらせるため明度を少し上げています。 ヘッドライトは左外側から方向指示灯、ロービーム用プロジェクター、ハイビーム用マルチリフレクター、車幅灯。 フロントバンパー両端の通風口ぽいの。オプションのLEDデイライトはここの枠に装着されます。


リップスポイラーの厚みや飛び出し具合のわかるアングル。 サイドマーカーはまわりが一段奥まっていて、クリアカバー表面がフェンダーとほぼツライチ。 ノブの黒くて丸い部分は電磁式ドアオープナーなので、鍵穴がなくゴムで覆われています。


黒いドアミラーは最近流行りのピアノブラック。今時珍しく手動可倒式。 鏡面側パーツと支柱パーツはフラットブラック。そしてドアミラーウインカーがないというのも珍しい。 右前輪。ホイールが4つ穴に変更。重量配分のためブレーキキャリパーがキャビン側に配置されています。


ワイパーはエアロワイパーになっているので、エッチングパーツによるディテールアップはこのクルマには不要となります。 ルームミラー基部の飛び出した黒フチ部分は、タミヤのキットではベタ塗り指定だけど、実車はご覧のようにアミ点処理になっています。 まじまじと見ないと気付くことのないワイパー基部の雨どいディテール。ウォッシャーノズルもボンネット上ではなく、ここにあります。


給油口はプッシュすると開く仕組み。トランクもそうですが運転席にオープナーはありません。 リヤウインドウの熱線のパターンや、ハイマウントストップランプのレンズカットのディテール写真。 今時珍しい脱着式ロングアナンテナ。ロッドの周りにケーブルが螺旋状に巻かれていて、それをラバーコーティングしてあります。


伝統の分銅型からガラリと変わったテールライトのデザイン。丸い箇所の輪の部分が尾灯で、真ん中が制動灯。 丸い部分から側面に向かって伸びる半楕円の赤フチ部分も尾灯で、中の白い部分が方向指示灯兼非常点滅灯。 後退灯はバンパー両端にあって、フロントの通風口と対になったデザイン。方向指示灯以外はすべてLED球。


右後輪。こっちも前輪と同じくキャリパーをキャビン側に持ってきてます。タイヤはADVAN Sport V105。サイズは前後ともサイズは195/50R16 84V。 リアフェンダーのホイールアーチにある樹脂製の突起はリアフラップと呼ばれる物で、タイヤのはみ出しを法的にクリアするための装備なんだとか。 リアフラップを内側から。ここはタミヤ製キットでは再現されていないので、ちょっとしたディテールアップポイント。


マフラーカッターはエンドをスッパ切ったタイプで、断面はこんなに薄い。 エンドパイプを上からかぶせている2ピース構造ではなく、消音機からそのまま延びてる一体型。 消音機から先の排気管と後輪の足回り。各部質感の参考に。





ソフトトップ

ちょっとピンボケだけど、ソフトトップ内側の天井。ロック箇所はセンターの一か所のみ。 ソフトトップのロック部分、室内灯、サンバイザーの位置関係はこんな感じ。 ロックレバーを開いて解除した状態。カギ型フックがフロントウインドウ側のストライカーを咬み込む仕組み。


ロックレバー両端の取っ手に指を入れてソフトトップを後方に押すと、屋根が簡単に開きます。 NC型と同じく、幌がZ文字のように折り畳まれ、屋根の外側が上面を向いたまま収納されるタイプ。 最後に屋根の部分を、ボンネットを閉めるようにボンと押すとカチッとロックします。


ソフトトップ収納部とボディの隙間のディテール。収納されたアームの状態などの資料として。 ヘッドレストの後ろにあるロールバー(マツダはシートバックバーと呼称)の黒い成型色は、表側はつや消しだけど裏側は光沢処理されています。 左右ロールバーの間にあるエアロボードのメッシュ地は、丸穴が交互に並んだパンチングパターンでした。ファインモールドのAE04が使えないものかと思案。


エアロボード基部にある大きな取っ手はソフトトップロックの解除レバー。引くとボンネットのロック解除のようにボコッと持ちあがります。 オープン状態、前から。 オープン状態、後ろから。





インテリア
せっかく中身が良く見えるオープンカーなのですから、内装にこだわってディテールアップするのも楽しいと思います。

インテリア全体。センターコンソールの助手席足元の四角い穴は、脱着式カップホルダーを取り付ける差込口。 運転席まわり。ダッシュボード中央には現在のマツダ車の象徴でもあるマツダコネクトがそそり立っています。 伝統の5連メーターを断ち切って中央に回転計、右に速度計、その他まとめて左というRX-7のようなデザイン。


ダッシュボードのシボ加工はすべてが革調ではなく、メーターバイザーからマツダコネクト基部は網目になっています(メーターバイザー中央の盛り上がった部分は革調)。 空調スイッチの下は警告灯ディスプレイで、その下にUSB端子とAUX端子を配置し、さらにその下は滑り止めパターンの入ったラバー地の小物置き場です。 本革(シフトノブ、サイドブレーキ)、合皮(シフト・ブレーキブーツ)、プラスチック(スイッチ類)、シボ・革調(コンソール)、シボ・網目(スイッチ類周囲)と同じ黒でも質感色々。


センターコンソールボックスは後ろヒンジの前開き式。中は布やラバー張りがなくプラスチック地そのまま。けどコイン入れがあるのはGood! センターコンソール最後尾にあるドリンクホルダー。タミヤ製キットでは省略されています。助手席のみ取り外して足元に移設可能。 DVDスロットはリヤコンソール基部にあります。グレードによってオプション扱いのためか、ここもタミヤ製品では省略箇所の一つ。


ND型にはグローブボックスがないので、代わりにリヤコンソールボックスという収納スペースが設けられています。鍵穴が付いていて、施錠は補助キーを使います。 さらにシートを前に倒すとリヤストレージボックスという収納スペースがあります。そしてタミヤ製品で省略されているシートベルト肩部のアンカーや収納部のディテール。 試乗車のシート生地はファブリックですが、Leather Packageでは本革になり、さらに再上級のRSでは形も違うレカロ製になります。


フロアマットを足すものディテールアップポイントのひとつ。(参考: Model Tech Tips フロアマットの再現)ROADSTERのロゴが縦に刺繍されています。 フロアマットのペダル部分の形状がわかるアングル。オルガン式アクセルペダルなのが嬉しいですが、趣味性の高いロードスターといえど純正ペダルは樹脂製。 ドア内貼り。上部がボディ同色金属製。スピーカーネットは、エアロボードと同じく丸穴が交互に並んだパンチングパターン。


ドア断面。開閉ギミック再現される方はぜひ参考に。 ドアスイッチのあるパネルは、カーボンパターンの入った樹脂製。 Aピラー基部にツィーターが付います。ちょっとわかりにくいけど上記した通りグローブボックスなし。





エンジン・トランク内
タミヤ製キットはエンジンを再現した物が多いですが、NDロードスターでは残念ながら省略されています。改造を試みる猛者への参考に(笑)。


ボンネット、ドア、トランクを開けたハッチフルオープン状態。アルミ製のためボンネットもトランクもメチャメチャ軽い! エンジンルームは今風の樹脂カバーでほとんど覆い尽くした物でなく、DOHCシリンダーヘッドとプラグコード丸出しなのが我々おっさんの琴線に響きます(笑)。 エンジンはNC型と同じく吸気側が向って右で排気が左。バッテリー位置が右に移動して、代わりにエアクリーナーがエンジン前センターに居座りました。


ウオッシャータンクがやたら大きく見えるけど、代わりに薄く作られていて湯たんぽみたい。エンジンがストラットより後ろでフロントミッドシップなのがわかります。 エンジン吸気口基部にはカモメマークとSKYACTIV TECHNOLOGYのロゴが入った小さな樹脂カバー。良きアクセントになっています。 エンジンルーム正面から向って右半分。吸気系装置、バッテリー、ヒューズボックスなどが並びます。


試乗車のヒューズボックスにはなぜかテーピングされていますが、ロットの関係なのか無いものもあります。 エンジンルーム正面から向って右奥。ABSアクチュエータかな? シリンダーヘッドとプラグコードのディテールが多少なりともわかりやすいようにと撮影してみました。


排気管には遮熱カバーが付いており、この辺りは他の機器とのクリアランスに余裕があります。 普段は隠れているヘッドライト取付基部。 ボンネット内側のディテールと、そこに貼られているインシュレーター。


トランクルームはリッドに比べて間口がかなり小さい印象。アルミ製なので超軽い! こんなに軽くて小さいトランクリッドなのにダンパー装備! 間口は狭いけど中は意外と広い!フラットでなく起伏が結構あるのでここの再現は大変そう。


トランクルーム右奥。 左奥にはトランクルームランプがあります。 内部正面にあるタイヤパンク応急修理キット。





この日の顛末はブログに載せてあります。
《参考外部リンク》




ND型マツダ・ロードスター関連の商品 【amazon.co.jp】
■プラモデル
タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ No.342 マツダ ロードスター
2015年12月に発売になった初代NA型以来久々のタミヤ製キット。オープン状態の再現で、幌をかぶせたりサイドウインドウを上げた状態の選択はなし。右ハルンドルと左ハンドル選択可能。3Dスキャナーによる初の女性ドライバーフィギュア付属。エンブレムとミラーはメタルインレット製。
  タミヤスプレーカラー TS-95 ピュアーメタリックレッド
NDロードスターと同時に発売された専用色で、現在のマツダ車のイメージカラーである特色ソウルレッドプレミアムメタリックを再現できるよう調色されている唯一の塗料。



■書籍
新型 ロードスターのすべて (モーターファン別冊)
模型用資料としてコスパが良い事でお馴染みのモータファン別冊「〜のすべて」シリーズ。新車発売と当時に出るメーカー純正状態を解説した本なので、社外品によるドレスアップ車やチューンナップ車の資料としての価値は皆無。
  ロードスター(ND5RC) メンテナンスオールインワンDVD 内装&外装セット
DIYメンテやアクセサリー取付け用の内外装取り外しマニュアルDVD。ガワの構成が理解できるので、模型製作の良き参考になります。


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