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河口湖自動車博物館・飛行舘

2005年8月13日 山梨県南都留郡  写真と文: Inochan氏



零戦21型が8月限定で公開しているとの情報を得て、お盆休みを利用して訪問しました。以前からこちらの存在は知っていましたが、雑誌等の資料では未公開との記載があり、今回が初訪問です。訪れてビックリ!そこにはマニアックなお宝が所狭と並べられおりました。

目的の零戦21型は、「飛行舘」と呼ばれる写真の倉庫内に保管されており、一般の博物館とは様子が大きく異なります。期間限定の公開で、保管品の間にロープを張っただけです。しかし、ここには非常に貴重な品々が保管されており、良くこれだけの物を集めたものだと尊敬してしまいます。遊就館のストックヤードと言ったところでしょうか。

事実、靖国神社遊就館に零戦52型を「出荷」する実力ですから、リバースエンジニアリングの実力は相当なものです。まさに平成の工廠です。出来れば早い時期にこれらの貴重なコレクションを整理して頂き、永久に保存、公開をして頂きたいと思います。


零戦21型
かなり希少な21型のレストア機。
この機体はヤップ島から回収されたもので、復元の完了した中島製91518号機。21型は空母運用を前提としたタイプで、エレベーター幅に合わせて主翼の端が折畳めるのが特徴。

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同じくヤップ島から回収された中島製92717号機。マリアナ沖海戦に参加した空母大鳳搭載機とのこと。
しばらくは修復せずにこのまま展示しておくと明記されていました。






零戦五二型 &パーツ


去年まではフレームのみの姿でしたが、今年は主翼と操縦席が完成しており、中が覗けるようになっていました。なおこの52型は同博物館2機目の機体で、一機目は復元終了後の平成14年に靖国神社遊就館へ献納されました。

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博物館内には機体以外にも分解されたエンジンやタンク、機銃などといった零戦のパーツが展示されていました。



今回、間近にレストア中の機体を見て、零戦の外板の軽さとその薄さに改めて驚きました。戦うにはあまりにも脆弱で何の装甲もありません。アルミ箔とは言わないまでも、0.5mmの外板は指で簡単に曲がってしまいます。乗用車にガソリンを満載して銃を撃ちまくるより更に遮蔽物が薄いのです。零戦の美しさはこの果敢なさにあるのかも。

ここにはB29のサイクロンエンジンも展示されているのですが、明らかに技術力(基礎工業力とでも言いましょうか・・・)の差が見てとれます。かつて竜ヶ崎飛行場で見た零戦とP51マスタングとの違いが、内部を見ることでさらにその差が歴然とします。





軍用機用エンジン
栄、熱田、誉、金星など多くのエンジンが所狭しと展示されており、栄エンジンには完全レストアされて実動可能な物もありました。

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その他の展示物
一式陸攻の胴体後部や、「赤とんぼ」こと93式中間練習機のレプリカ、ラバウル基地のジオラマなども展示してありました。

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館内では復元時に不要となったオリジナルの外板や部材を3〜5000円くらいで売っていました。しかし、計器類ならともかく、「外板の一部」はどう見ても、スクラップ置き場の「屑」で、部屋に飾ってニンマリできる状態の物ではありませんでした。

それでも、何かグッズは欲しいもので、栄発動機の銘板を購入。5千円もしました。



また、「零戦よ甦れ」と題した小冊子を販売(1000円)されているのですが、これに掲載されている写真が非常に充実しており一見の価値ありです。残念ながら白黒ですが、カラーで本屋に並べたらそれなりに売れるような気がします。


※飛行舘の2008年度一般公開の様子です。(Picasa ウェブアルバム 撮影:yamanobeさん 2008年8月2日訪問)


河口湖自動車博物館・飛行舘
場所: 山梨県南都留郡鳴沢村富士桜高原内
公開期間: 毎年8月1日−31日
開館時間: 10:00−16:00 
観覧料: 一般 1000円、小人(15歳以下)500円、5歳以下は無料。
駐車場: 約100台
TEL: 0555-86-3511
飛行舘公式サイト: http://www.car-airmuseum.com/



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